「靄」を含む小説

雨雲が 夜の空を覆い 幾つもの 冷たい粒を落とす その粒の 幾つかに叩かれ 吐く息が 白く靄がかる ウチは今 想い人に寄り添われ 町を出る 追われる身となる前に 視線を向けると…

大卒資格を目的に進学した上甲 律はある日の夜、1軒の図書館とその周域を囲む不思議な世界へ迷い混んだ・・・ ※投稿ペースはとても不定期になると思います。

心に靄を抱えた女性は、夜の街をあてもなく歩き始める。

2014年夏ーーM県某所にて。 ここM県には、日夜犯罪者を追い続ける1人の探偵がいた。

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

Brain Fog＝頭にかかった靄 どうでも良かった最後の三分間でさえも、終わってしまってから愛おしく感じる。 届かぬモノに手を伸ばす心理は未だに分からないけれどもそれでいい。 …

海馬とはタツノオトシゴの異名である。「落とし子」とは貴人が妻以外の女に生ませた子のことをさし、おとしだねとも呼ばれる。昔の人は龍に似ていながらいかにも貧相な顔立ちのこの生き物を、…

守護霊遊び。その名の通り、守護霊を降ろすというお遊び。 その手順は、まるで幾つかの呪い遊びの手順を寄せ集めてちぐはぐに繋いだような代物でした。 ある中学校に、その守護霊遊び を実…

不気味に黒ずみ、乾ききった大地。ときおり、黒みを帯びた靄が低くかかるが、大地に触れると消えてしまう。そして、永遠の若さを約束する血清。ここは「グローバル・デバイド」の世界。現在の…

広大な世界を覆う靄のような瘴気は、嘗てこの世界の神々と争った、異界の強大な神の力の残滓。 この世界の神々はこれ以上現世に悪影響を与えないよう、天界へと還ることを決断する。 天界へ…

私は見たくないものには全てに靄をかけてきた。

北に進むか、南に進むか、はてまたあべこべに進むか。 ふとした時に現れるバベルという不思議の国。 あらゆる人の眼から描かれる靄がかった国の曖昧な伝聞録。 さくっと読めるショートシ…

滅多に感情表現をしない、でもほのぼのとした性格のヒロインと、そんな彼女を引っ張っていく頼りがいのある幼友達。それに加え、精神年齢８０歳の落ち着き払ったクラスメート。 マイペースな…

20××年ーー 魔法が当たり前の様に使える時代。 魔法は、聖書を唱える通称”聖声”によって実現された。 主人公リンカがある日出会ったのは、花畑に誰にも見つけてもらえず横たわっ…

様々な色にあふれた迷路の中で目覚めたあかりは、くろいもやもやに追いかけられています。それはとても怖いもので、あかりは必死で逃げようとしますが足が重くて走ることができません。突然聞…

　目を覚ますと、真っ白な靄に包まれた空間にいた。 　青年は近くにいた死神“グリムリーパー”の美少女、シルキーから、ここが死後の世界……『冥界』であると告げられる。そして、既に死ん…

少女は毎朝、校舎裏の薔薇園をのぞく。 そこでは、美しい双子が、退廃の遊戯に耽っているから……。

二人の登場人物……三代リナと樋野ヨシカが立場と時代を変えて邂逅する断片が描かれていく。 《インフェリオリティ・コンプレックス》 劣等感に苛まれるリナと才色兼備を羨ましがられるヨ…

放課後の教室から臨む夕陽に宿る嘘が好きでした。 星新一のショートショートを読み耽っていた頃を思い出しながら書いてみた作品群を不定期掲載します。

大昔、魔法を教え説いた７人の魔女がいた。 彼女達が残した魔法を学ぶ事の出来る場所は、今では「ノルントン王都国立魔導学院」を除いて存在はしていない。 なぜなら、世界中が【終焉の闇…