「片方」を含む小説

　昔昔、あるところに、幸せな者がおりました。 　片方は四十五年生きており、もう片方は二十年生きておりました。 　これでも差は無い方で、わからない者は本当に、どちらが長生きしている…

「分かる」という言葉には２つの側面がある。 片方が「実存」的で、もう片方が「構造」的だ。 歳を食うと「体験の読書」から「知識の読書」になるようだが、それで良いのか⁉

高校時代、桜坂で「10年後にまた会おう」と約束した幼なじみの二人。しかし片方は約束を守れず、相手を失望させたまま年月が経ちます。ある日、その約束を思い出した主人公が桜坂に向かうと…

靴下は必ず片方なくなります。ショッピングモールでは、子供も迷子になるのです。 靴下を片方なくした女子大生が、迷子の少女を安心させるお話です。

　首都から外れた地方の寂れた屋敷。2人の魔法使いは邂逅し、この人里から離れたこの地で暮らしていくことになる。 　片方は大魔法使い（女）、片方はまともに魔法を使えない見習い魔法使…

これは純粋な少年が、ワケありな仲間と共に旅した数週間にも及ばない物語。 トキマァゲの森に追放され、その森で一人住みつく少年、オジェネ。 ある日、頭に刺さる右側のネジを川に落と…

小学生の頃の祠での願い事から始まった、不思議な呪いに縛られて暮らす春野あざみと秋乃こみち。 ある日、突然姿を消したこみちを探すアザミの前に、過去の記憶が次々と浮かび上がる。

孤児院で最も親しい友人として、お互いに支え合いながら成長した二人。 青く純粋な友情から始まり、いつの間にか微妙な感情が芽生え始めた！？ 二人の絆は、友人の域を超えて、深い依存…

魔法科に籍を置く魔法使い見習いのスカーレットは、あるとき調合の事故で分裂してしまう。引っ込み思案で自信のないスカーレットと――大好きなライオネルに対し気持ちを隠さず一直線のスカー…

　祝福か、それとも呪いか。 　花と言葉を交わせる不思議な力を持って生まれた少年がいた。 　修道院に捨てられた彼の名は、セバスティアン。 　片方が緑、もう片方が琥珀色の瞳を持つその…

ありがたい、メガネという存在。 でも、でも。 正直にいうと、乾いたり取り替えたり外したり保管したり使い捨てしたり。問題や利点や改善点はあれど。 できればコンタクトレンズを使う自分…

高校生男子のお話です。 二人は同じ下宿先で生活をしている友人同士。ですが、片方はあることがあって落ち込んでいます。それを主人公の「俺」がなぐさめようとするのですが、上手くできませ…

　二人はいつだって雑談している。その街は何十年も雪に包まれ、死んだように止まっている。

遥か彼方の宇宙には、星々を渡る「亡星者」という流浪の民がいる。 亡星中の若き心臓外科医ミアは銀河の国境を隔てる差別対象の異星人の治療をし、免許を剥奪された。 禁域であるアンダ…

小学六年生、ヒーローになりたかった女の子「皇妃 姫」。 小さくて、柔らかい華奢な体とは裏腹に前を真っ直ぐ見すえる大きく強い瞳は正義に燃える光の焔。 ふわふわした長い茶髪の、まるで…

桜の木と杉の木は、とても長い年月そこにいた。片方が朽ちて残ったほうは御神木となった。

Attention! 本作はフィクションです。 実在する人物、及び団体とは全く関係ありません。 多分。 月見里 揺綺と藍口 桐瑚は幼馴染でした。 それは――片方が死んでも続いて…

山奥の庵に住む者、その名も「庵友」が二人の知己を呼び寄せた。そのうち片方の代理として参じた葛籠は、もう片方の客人、律風と行き帰りを共にすることとなる。 人ではなく、人界の隣にて…

娘、美穂の音楽の才能が開花していきます。 （続3）淡い恋心・・・信子そして美穂 今年の夏休みは私の会社が契約している森の中にあるログハウスに行くことになった。ここは以前…