「ねぇ」を含む小説

録藤智也は平凡な高校生。 しかし色恋沙汰とは一切縁が無い残念な男である。 灰色の高校生活を過ごしていたが彼だが―― 「ねぇ、デートしましょ」 「そ、そういうのはまだ早いですって…

「彼氏と喧嘩しちゃって…」 友達の紗奈が私にそう相談してきた。 相談に乗っているうちに、何故か紗奈の彼氏から電話がかかってきて…！？ 「ねぇ、由紀ちゃん。俺と付き合わない？」…

　僕は薄く湯気の立ちのぼるカップを取り、一口啜る。遥はフォークの先でミルフィーユのぱりっとした表面を撫で、話し始めた。 「ねぇ、人間って、ミルフィーユに似てると思わない？」 　何…

通学路で後ろから呼ぶ女の子のお話。 じんわりとしたホラーをお届けします。 「５分で読書」短編小説コンテスト応募作品。 『通学路、振り返るとそこにいる（ホラー）』 《教訓》…

黛茜（まゆずみあかね）が通う白ヶ峰高校ではとある噂が流行していた。 『ドッペルゲンガーのドッペルちゃん』。 茜はバスケ部の先輩、船木結衣（ふなきゆい）から噂の全容を聞かされる…

小学５年生の夏休み。 僕はウソをついた。 そのウソで、そいつは死んだ。 その事実を隠したまま、僕は結婚するが・・・ 不気味な音が、どこからか聴こえてくる。

【2020年10月1日（木）スニーカー文庫より発売！】 彼女無しのサラリーマン・苺谷蓮太郎のアパートの隣室に、女子高生・花咲七葉が引っ越してきた。 今どきなJKと社会人、ただの…

誰も答えてはくれない。 誰か答えて

　クラスどころか学校に友人と呼べる人がいない俺には彼女がいる。 　その俺の彼女は容姿端麗、学業優秀、運動万能ともいわれるようになんだってできる。 　そんな才色兼備で友人も多くいる…

この世には多くの小説家がいます。 重松清ですとか伊坂幸太郎ですとか三浦しをんですとか。 ですが、この世の中人気の作家だけがいるわけではないのです。 そんな私がとある少女に出会った…

「ねぇ、もう一度私が殺してあげる」 気色の悪い夢を見た。顔のよく見えない黒髪の女の夢。その時思い出していれば、何かが違ったのかもしれない。 【お題：オリオン／2,000字以内指…

俺、黒木　幹也(くろき　みきや)は特異体質である。 カラダからはあるものに似た成分が噴き出しているらしい。 だから俺はモッテモテ！　……ただし昆虫にな。 いやだ！　俺は虫は嫌いな…

※毎日更新中 ※応援等、返信できる場合はみんなが返信してくれるかも？ 微塵も役に立たない人物紹介 みやこ「アクアパッツアァ！」 年齢：アクアパッツアァ！ 身長：アクアパッ…

夏。汗が胸元を流れる。 火花が散っては、記憶が蘇る。 私、こいつと一緒に何してるんだろう——。 個人的に良い感じに書けたと思っています。 ルビと話の展開（流れ）が好き。 ※薬…

わたしは、今日も待っている。いつ帰ってくるのかもわからないけど、きっと彼女は帰ってくるから。 ねぇ、わたしたちの間を繋いでくれている糸は、きっと赤い糸なんかじゃなくて……

「ねぇねえなんで？」 小さな子供にとって周りの世界や大人というのは驚きと疑問に満ちたものでしょう。 もしそんな世界について質問されたらどう答えたものでしょうか。 そういうものだか…

――物語の中の人物みたいに不幸な人間と、その同居人のお話。 二人の関係も、性別も、名前も、明かされない。 明かされるのは不幸な人間の思考と、そこに歯磨き粉はちゃんとあるということ…