「探偵じゃない 短編」を含む小説

「俺」は最近朝起きると奇妙なことが身の周りに起きている。足に土がついていたり、見覚えのないものが布団の下に隠してあったりする。ある日、「俺」の布団の下からくしゃくしゃになった十円…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093094201203912 　とある「足…

その探偵は難解な殺人事件を解決したりしないし、迷宮入り事件の真実をつまびらかにすることもない。その探偵が求めるのはただ一つ。一冊の本だけ。

“乳化能力”により特殊な舌と目を持つ牛乳ミルク探偵。　 牛乳をなめることで痕跡を感じ取り、違和感を見抜くことで真実にたどり着く。　 しかしそんな彼のもとに、黒い魔の手が忍び寄る─…

言わずとしれた名探偵・武田言玄。 頭脳明晰。容姿端麗。公式非公式を問わず、彼が解き明かした難事件は数知れず。 誰が言ったか、『令和のシャーロック・ホームズ』とまでうたわれた武田…

街が時計回りに並んだ、その４番目の街。そこはリラの花が咲く薄葵の景色。 だが、それすらも霞むほどの強烈な人物が住んでいる。 誰も彼もが口を揃えて言うだろう。「ここ、４番街にはとん…

　“私”こと丸森は心に決めた。作家仲間で共作者である江田島をこの世から葬る。彼の身勝手さに付き合うのはもうこりごりだ。元々トリック案出に自信のある“私”は、江田島を自殺に見せ掛け…

　僕はどんな人であっても、その足取りを掴むことが出来る。 　それが生きている人であっても、例え死人であったとしても。 　僕はこの能力を使って、借金取りをしている。 　特別な…

身近な心の問題をテーマにした連作短編。六章構成。狡猾で奇妙なカウンセラーの男が、カウンセリングを通じて相談者たちの心の悩みの正体を解き明かしていく。ただ、それで必ずしも相談者が満…

資産家の孫であったことが判明し、その遺産に関する遺言を聞くために離島へ赴くことになった「住良木円《すめらぎまどか》」は、自らを名探偵と名乗る「一本道トオル《いっぽんみちとおる》」…

「あらあら、何か事件？」 三度の飯と再放送の刑事ドラマが大好きな探偵オバさんこと、丹野程子《たんのていこ》 事件発生直後に主婦の勘で犯人を見つけてスピード解決！ 第一話　ポイ…

おかんは月に一度、警察から依頼される。息子のおれも助手として参加させてもらい、快刀乱麻なおかんの推理を目の当たりにしてきた。電話がかかってきた。刑事からだ。 今回の事件は密室。カ…

織田信長は、桶狭間にて今川義元との合戦に勝利した。 大将首を取った者に褒美をやろうとした信長であったが、誰が殺したのかわからない。 容疑者は羽柴秀吉、前田利家、明智光秀、柴田…

パチンコ店で起きたマンドラゴラによる集団発狂事件の犯人をシェアワーキング探偵が突き止める話です。 第一回きつねマンドラゴラ小説賞参加作品。 カクヨムWeb小説短編賞2020参加…

左手をバッグに突っ込みながら終電に乗ってきた男性。彼はなぜ、左手をバッグに突っ込んでいるのでしょうか。そんな話です。

「トーキョー」という都市に長く住んでいた探偵・写楽は、弟子である黒猫のケット・シー、アランと共に探偵事務所を営んでいた。 写楽はアランに、「トーキョー」から持って来たという本、『…

超大幅改稿済み。 一人の猟師が雪山にて死体で発見された。 熊に襲われたと思われるその死体は顔に引っ搔き傷のようなものができていた。 果たして事故かどうか確かめるために現場…

「パラケルススが作成したというホムンクルスは、なぜ蒸留器から出したり、生き血を与えなかったりすると死んでしまうのか。わかりますか？」教授の出した課題に社会人一年目の池沢と大学四年…

僕は、記憶を失い、見知らぬ場所で目を覚ました。 そして、その傍らには「脳みそ」があった。 「君に、『犯人捜し』を手伝ってほしい――」 混乱している僕に向かって、小さな培養液の中に…