「血塗れ」を含む小説

セルゲイ兵長は地下酒場でその少年と出会った。暗がりに赤い瞳をした少年。 セルゲイは帝国軍の輜重課の兵長である。 眼鏡をかけた冴えない青年。 しかしその正体は……ディスポーザー。…

帽子屋見習いのメアリは祖母の手伝いでとある屋敷へと配達にやってきた。 帽子を届けるだけのはずが、現れたメイドに有無を言わさず屋敷の中に連れ込まれてしまう。困惑するメアリにメイドは…

男の青春。その独白

後に伝わる全ての魔術の祖国、ノウスルーツ王国。そこには業績を重んじ更なる躍進を期待される者を『勇者』として選ぶ習わしがあった。 その勇者が一、『錆』の勇者サカキはとある事件を起…

ジミオ、少年の名前。マキノ、少女の名前。 路地裏で人が死んでる。マキノが殺したみたい。 二人で旅に出る。あてはないみたい。 血が舞う。そんな海が凪いでいる。 当てナキふたり、そん…

「黄昏に勇者は笑う」続編。 勇者ナギが救った世界の一つ、人間界のその後を描く。 ナギが去った後の人間界で新たな聖女として選ばれた赤毛の少女マリア。 彼女は女神の加護を受け、ナギが…

中学生の頃より引きこもりだった男は「暗闇」に満ちた部屋の中で、ブルーライトの「光」に満ちたネットの世界を「本物」であると思っていた。 しかしそんな時、突然窓を突き破って血塗れの火…

　　　　〜　あらすじ　〜 昭和３８年の春、高校１年生の少女が林 の中で、突然神隠しに遭った。現場には、 血塗れとなった男の死体が残され、偶然 その場に、少女と幼馴染だった少年が…

夏休み中の七変化学園高校の庭園で、園芸部部長の青井誠二が頭から血を流して倒れているのが発見される。彼の手には、血塗れのブルーサルビアの手が握られていた。 現場に駆け付けた園芸部…

2分で読める掌編です。悪魔というのは、ただ無慈悲に面白がっているように見えて、己の欲望を満たすことだけ考えているものです。

死にたくてたまらないのに死ねないのは、私がまだ先輩に恋をしているから。 美しい殺人鬼に殺してもらえるまで、私は死ねない。 ちょっと暗めの殺伐百合です。 初っぱなからショッキング…

　勇者は魔王を倒したが、死の間際に呪いを掛けられた。 　モンスターの残党が常に近くに空間転移し続けて来るという呪いを。　 　勇者は少女たちとデートをするが、モンスターが現れてそ…

力ない者は全てを奪われる。そんな事がまかり通ってしまう島、収容島に力のない者であるミナミは連れてこられてしまった。 そこに生息しているのは動物でも人でもない異形の化け物、魔物…

　私はかつてセプテントリオの妖精姫（ようせいひめ）、とあだ名されていたらしい。 　未来の王太子妃として厳しい教育と公務に耐えながら、貼り付けた笑顔で愛想を振りまいていた、遠い時代…

　終戦後も戦場の悪夢に囚われたままの追放聖女と戦禍の記憶を消し去りたい銃後の人々の物語。 　僕の婚約者はかつてセプテントリオの妖精姫と呼ばれていた。 　銀糸のような癖のない髪に…

楽しいはずの遠足が　　小学男児同級生を殺害か―― 同級生を殺してしまった少年は、自分の罪も自覚できないまま社会に翻弄され続ける。 世間から非難され、メディアに袋叩きにされ、しか…

『私は神様でーす☆』 どうやら俺は死んだらしく、血塗れの服で真っ白な空間に独り居た。 流石に説明が欲しかったので、必死に呼び掛けたら、現れたのは幼女だった。 『虻に刺されて…

コールドスリーピングから目覚めたら、目の前には血塗れのオランウータン。密室空間で、一体何があったのか？

　舞台上には、セーラー服姿に血塗れの仮面という、奇妙な格好の人物が立っていた。彼女は犠牲者にして勝利者、虐げられた女にして復讐を遂げた者―― 　凪城高校演劇部の次回公演演目が『…

　雛形　陽菜子（ひながた　ひなこ）は、大学の獣医学科に通う6年生。生物の中でも爬虫類、ことトカゲをこよなく愛している、自他共に認めるトカゲオタクだ。ついたあだ名が「トカゲ姫」 　…