「月 死」を含む小説

血族と呼ばれる人とは違った時間を過ごす者たがいた。闇の一族の末裔の葉月。そして、ゴスロリ少女の姿の魔女。ミチルと呼ばれる自ら死を望む女子高生をめぐり、物語は始まる。

不死者《イモータル》─それは死の運命を超えた不死なる新たな人類… 奴等は異能力を身につけ自分こそが高等な生物と主張し、古くから人間を狩る。 奴等に狩り殺された人間はイモータルに覚…

　人は孤独に耐えられるようにはできていない――すべてが凍え、死にいくその場所では。もしもその場所に至ったなら、人はかつての完全世界を求めずにはいられなくなる。 　志条芙夕は魔法に…

　1994年2月13日。教会の外は零下25度という極寒だった。追悼演奏会に選ばれた曲目はベルリオーズの「死者のための大ミサ曲」。ドレスデン。コヴェントリー。広島。あまりに多い戦争…

【あらすじ】 　高校三年生の上瀬・愛は、父である登の描いた自分の裸婦像が原因で、いじめに遭っていた。しかし、好奇の視線にさらされながらも愛は学校に通い続ける。それは去年の夏に母が…

この小説は、2008年8月31日から、はてなダイヤリー上で連載が開始され、その後18のエピソードで座礁していたものです。 今回、修正を施し完成まで連載の再開です。 尊厳死なのか…

「友だちになって下さい、……嘘でいいから」 　たいして話したことがなかったクラスの女子との、とある夏。 　　　　　　　◆ 2014年8月31日、執筆。 2015年12月1…

4月1日、エイプリルフール。 誰もが冗談だと思った。誰もが冗談だと信じたかった。 でも、残酷なまでに、確実にその日は近づいていた。 免れない死、最後の3日間、あなたは何をして…

　　梗　概 前漢初期、嶺南《れいなん》に南越《なんえつ》国という独立国があった。国都は番禺《ばんぐう》（広州）、国王は趙佗《ちょうた》、中原《ちゅうげん》のもと趙国の出自である…

本を食べてしまう害虫に、紙魚（しみ）という虫がいます。銀色の体をしているので、「雲母虫」とも呼ばれています。雲母虫は、きらむしとか、きららむしと読みます。そんな害虫の詩を作りまし…

大学生の隼人は、死の床にある祖母からペンダントとともに「夢の森のパーティを訪ねろ」との遺言を受け取る。その遺言に従って始まった彼の不思議な世界への訪問譚。

曰く、価値すら汀の奥であると。 曰く、泥程見てきた人であると。 暫く、彼は彼女の姿だけを、声音だけを胸に刻んだのだと。 暫く、彼女は彼だけを考え、傷を刻まれたのだと。 彼、異…

２０１６年３月２４日ＰＭ1：20・・・Microsoftの人工知能テイ（Tay）ちゃんが「ｔｈｘ（ありがと）」の言葉を最後に緊急停止させられました。これは、数年後に生まれてくる妖…

揺蕩うように死を意識したユアの前に 現れたのは赤い瞳の黒き死神ディア。 「私と契約をしないか？」 それは〝月〟をめぐる戦いの、 幕開けだった――……。 ＋＋＋＋＋＋＋＋＋…