「魔法 賢者」を含む小説

結城アストは剣士になりたかった。 だって父親は剣聖なのだから、自分にも欠片ぐらいは才能があるはずと信じて。 だけれども、現実は残酷で。 賢者の才能ばかりが開花して、気付けばその…

　大陸を創造し、魔力を全土に渡らせた龍が暴走したことにより、大陸に属する五つの国にあらゆる異変が起きた。 それぞれの国に存在する五つの属性のいずれかを極めた賢者たちが鎮めようとさ…

「賢者として、問題を起こす異世界転移者たちを討伐しなさい！」 女神から異世界平定の命を受け、記憶を失ったトウヤは異世界を巡る旅を始める。 報酬は記憶の欠片。名前も思い出せない少…

いつもと変わらぬ日常を送るアウルたちのもとに、一羽の鳥と少年がやってくる。 見知らぬ格好の少年は、アウルに「西の大賢者様からだ」と告げて本を差し出し―― -------- 西…

ペンが走り出す。数百年以上昔からかけられていた継承者を示す魔法。俺はそれを見て《そのとき》が近いことを察した。 雑記帳のページをめくり、そこに書かれた自分の名前を指先でなぞる。つ…

パキッと小枝が折れるような音がしたのに気がついた。 七代目になった杖が割れた音。 俺の杖は四年目を迎えるとすぐに折れてしまうので、代替わりの時期がきてしまったのだ。 俺は新しい…

俺は檻の隙間から見える赤い空を見上げながら、早く自分の命が尽きるのを願っていた。

『俺の鼓動が残り百八十回を切ったら、自動的に魔法式が発動する。きっと、それが俺の最後の魔法だ。お前への贈り物になろう』 予告されていたように、魔法式が目の前で組み上がり、一つ一…

遂に魔王の間に到達した勇者パーティー…… そこに辿り着くまでに数多の犠牲を出し、満身創痍ながらも、士気は上々？ 勇者、賢者、そして補助魔法士の三人の運命や如何に！！ ※「カク…

前回までのあらすじ： 俺の名前はマサキ・タダヒコ！ ごく普通の高校二年生だった俺は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。 「伝説の勇者」としての使命を与えられた俺は戸惑いながら…

彼が国の呼び出しに応じたくなかった本当の理由とは――

　師匠は記録が好きだった。 　東の大賢者様は口伝に重きを置いていて、書物を残すのは決まって弟子であったが、俺の師匠である西の大賢者様は自分で書物を残す人だった。その理由は――

賢者を養成する学園にやってきた受験生・ジーン。魔法なんて全然使えないと思っていたし、修練なんてしたこともなかった。 あるとき、ジーンが故郷で雑魚モンスターを退治したら、みんなが『…

依頼された仕事でやってきた洞窟。 そこで俺はとあるトラップを発動させてしまう。 同行していた二人は無事だったが、どうも一緒に閉じ込められてしまったらしい。 トラップ解除の条件は…

【カクヨム3周年記念選手権3日目！　その➁】 「師匠、朝ですよ！　起きてください！」 「うぅ……まだ、寝てたい……」 「駄目です！　朝食が冷めちゃいますよ？」 今日もまた、教…

師匠が亡くなった。 葬儀に参列しなかった僕のもとに、彼がやって来る。 思い出の場所で昔話でもしようと誘う彼の本当の目的とは……？

※アルファポリスでは小説ランキング日間43位、ファンタジー日間19位、HOTランキング9位獲得。 ある日を境に呪いによって魔力を弱体化されてしまった心優しき大賢者アルフォン…

西の大賢者様が亡くなったらしい。 死に際に発した言葉は『俺の財宝なら秘密の部屋に隠してある。好きなだけ探せばよい』だったそうで、以降、冒険者たちは西の大賢者様が残したとされる莫…

魔法と科学が発展した世界。そんな世界には不思議なおとぎ話があった。 森の賢者は鋼鉄の森に住む。 探検家達はこのおとぎ話の場所を探して世界を探し回った何百年と。 そして科学技術の発…

神殿に勤める若き賢者である神官テアの責務はこの世の全てを記憶し、人々の相談に応えること。 年の割りに落ち着いているかと思えば、ときに子供っぽくときに爺くさく、本と猫と酒が人生の友…