「＃文学 ＃短編」を含む小説

高校時代、主役を演じることで成長を実感してきた「私」。プロの劇団に入団したものの、与えられたのは物語の核とは言い難い脇役だった。 「このキャラクターは、本当にこの物語に必要なのか…

社会人の私、と彼女、の定期的なランチ会。 その話の一幕に紛れた苦い思いの話。 過去の坊ちゃん文学賞に初めて応募した作品を加筆修正して供養してみました。

信号の下で、空はじわじわと色を濃くしていた。 まとわりつく熱気、重たい湿度、すれ違う言葉。 夏の光景の中に、ふたりの距離と小さな変化が浮かび上がっていく。

朝、彼女を起こすことから一日が始まる。 ありふれた日常のはずが、少しずつ違う表情を見せていく。 その視線の先にあるものは、あなたが思うものと同じだろうか。

月末の夜、部屋に置かれた一枚の不在票。 ホームに響く轟音、交わらなかった視線。 日常の光景の中に、欠けたままの風景が静かに浮かび上がっていく。

昨年文学フリマ大阪で販売した本の原型です。 ある日、ある条件でないと見られないはずの巻物が見えた息子に、母は·····。

結局人って？ このご時世を作っちゃたんだよね （縦読みがオススメです）

主人公の廉は尊敬していた祖父を失う。葬式の中で彼は祖父から聞いた話や祖父の思い出を家族から聞く内に、段々と祖父の本当の人となりが掴めてきて――。 家族と海と人生と――ハートフル短…

夏の湖畔で縄文の壺を釣り上げた兄弟。現れた小さな悪魔は、寿命と引き換えに宝を与えるという。子供の心を揺さぶった輝きは幻か、それとも本物の価値だったのか――。成長してもなお胸に残る…

その日、妹の栄養ドリンクを飲んだーーー まさか、これで怒るわけでもないと。 私の考えと行動は甘かったとそのあと反省することになる。

とりあえず何か書きたくなったので書ける場所を作りました。 簡単な文章を書きなぐります。これのタグが思いつかない。 ★と♡が貰えたら僕が喜びます。

ある日、花を眺めていると不思議な青年が声をかけてきた。 「花、お好きなんですか？」 にこやかな笑顔を浮かべる青年エリックに私は少しずつ惹かれていく。 だが、彼は大きな”秘密”を抱…

幼少の頃の「私」は母の忠告を守っていた。触ってほしくないものについて「爆発する」と言う母の姿や態度が、狂気じみていたからだ。成長した「私」は当然それが嘘だと見抜きうんざりするのだ…

かつて荒野を駆け抜け、王の不信を打ち砕いたメロス。 その名は勇者として歌われ、人々に讃えられた。 そんな折、親友セリヌンティウスのもとに妹から一通の便りが届く。 ――「兄を救っ…

何もやることがなくダラダラと夏休みを過ごしていた大学生・久保さくらは、破天荒で不思議な美女・ミサに誘われて埼玉へと向かう。 その旅は、さくらの心をえぐるものだった。 旅の中で…

この手紙は大変身勝手なものだから読まないように。 誰にも読まれない手記をなぜ残すのか。それは私の狭量に他ならない。秘密を残したまま墓に入ると思うと、胸が張り裂けそうになるのだ。…

自認は裁判官。世の中の事は、間違っているのか。いないのか。かき氷にお金はかけるべきなのか。 脳内で鳴り響くガベルの音！少しもならないスマホの通知音！わたし裁判が開廷する！