「汚く」を含む小説

「教えてあげるよ。姑息で醜悪で汚くて、関わったあらゆる人間に害を成し、綽々と罪を犯す世界を」 父からの過剰な教育で人生に辟易し屋上の淵で佇んでいた恭子（きょうこ）は、死に怯える…

もはや美々しいものは食べられない。 ならば汚く造られたそれを食べよう。

完全に清潔な部屋の中で、僕たちは保存されている。 自主企画「SF：もしもコロナウイルスが永遠に終息しなかったら……」のために書いたものです。

『ちょっと世界救ってこいよ』その言葉と共に異世界へと叩き込まれたルア。彼はかつて世界を救う存在【救済者】としてその猛威を振るっていた。しかし現在は起きては酒を飲み、セクハラを働く…

私は、ちいさな羽を持っている。 ちいさくてちいさくて、みすぼらしい羽を。 薄くて汚くて。ところどころ破れかけている、私の羽。 薄茶色に濁ったその羽で、私は空を飛ばんとしていた。…

人の汚と汚が交わるこの世界で人を愛した彼らが壊れて生まれた物語。 この世界に存在する人間のほとんどは汚くて、今にも壊れそうな仮面で着飾ってる。 でも産まれたばかりの人間が最初から…

私はもう戻れない。 このどうしようもない思いをどこにぶつけたらいいのだろうか。 この、どうしようもなく汚くて醜くて、ひとりよがりな思いは、きみにぶつけたら壊れてしまうだろう…

トイレで用を足しているときに頭に思い浮かんだ物ですw(汚くてすみません) みんなの選択で進む物語と言うのは、 一つの場面を小説で投稿し、コメントなどで皆さんに選択をしていただき、…

とある青年は溜息混じりに大学の入試試験へ向かっていた。 　 　憂鬱に見舞われながら信号待ちをしていた彼は"何者"かに背中を押された。 　背中に残る手のひらの感覚。 　これは過失で…

容姿も頭も良く友達も多い女の子、藤島美佳は毎日を何不自由なく過ごしていた。 しかし美佳は1つだけ不満を抱いていた。クラスでのいじめである。 自分の教室で起こっているクラスメイト…

世界は汚く美しい。 僕が不要な世界を、僕は今日も傍観する。 絵を描くのが好きな彼女。 夢を抱く彼。 世界に置いてかれた教師。 十人十色の世界は、今日も僕には眩しすぎるくらいに鮮や…

偶然まよいこんだホテル街で、普段は清楚な彼女を見つけてしまった"おれ"。 抱いた感情は嫉妬などではなく、そこから"おれ"はくるいだす。

迷子は悩んでいた。 朝起きると部屋が散らかっているのだ。 整理整頓は確かに苦手だ。放っておいたら机の上は教科書とノートが開きっぱなし、シャーペンと消しゴムはどこかに行ってしまい、…

奇妙な怪物群に襲われだした二十一世紀末の地球、ユーラシア東端の軍港のある街にて。 類まれなる美貌と美声故に自由に生きることが叶わず、辱めを受けた末に非業の死を遂げた母を持つ少女…

多くの人々が往来する繁華街の裏路地に、少し煤けた、1件のBARがある。そこには、世の中の喧騒に疲れ果てた人々が、吸い込まれるように入っていくそうだ。ただ、そこのマスターは、一つ欠…

俺、氷室健二(40)独身。 突然ですが、死にました。呑気に『はぁー、短い人生だったなぁ』と思っていたらイケメンの神様が目の前に現れた。 話しを聞いてみるとどうやら神様が居眠りして…

　この物語は、騎士の戦い、神の名を戴く武具、癒やしの力といったファンタジー特有の世界観を舞台に、愛するひとへの想い、傷つけられる良心、故に選ばざるを得ない最後の選択といった、少し…

記録的な暖冬だとか、巷を騒がせてる化け物騒動だとか、どっかとどっかの国の戦争が激化してきているだとか……色んなモノがこの世界を賑わせちゃいるけれど、正直俺には何の関係も…