「山 孤独」を含む小説

　僕は心臓を喰らった。そして永久の命を得た。 　だが。永久の命を得た事で。人の輪からは外れてしまった。 　無限を生きる者は有限の者と交われない。 　人は交わりに同質性を求めるから…

★エブリスタにて令和五年2/9新作セレクションに選ばれました★ 　人生は大なり小なり誰にでも苦労がある。あなたは生きることが辛い？　あたしは辛くて仕方ないの――魔法使いと人間が…

[公式自主企画「百合小説」最終選考候補] 内海に面した街エストゥアーリョ。この地を治める伯爵家の娘アマーリアは、女料理人ルーチェと密かに愛し合っていた。 だがアマーリアは政略結婚…

　さびしい少年は別離を恐れ、香神木は瞳で愛しみ、桜は禁忌をささやいた。 　――「絶対に、あれを侵すことは許さない」。 　　　◇ 　山の社の老神官に拾われた、忌み子…

拘置所の中で無為な日々を過ごす青年。 持つ記憶は自らの殺人、その雄弁すぎる証拠の山ばかり。 だがある日突然舞い込んだ誘いにより、一人孤独に死するはずだった彼の運命は、一変する。 …

晴人は、冬香を誘って、白兎山に登山に行く。この山には「三匹以上居るシロウサギを見ると幸せになる」という言い伝えがあった。その言い伝えは真実なのか？衝撃の展開が起きる。不思議な恋愛…

辛い人質時代を乗り越え、戻ってきたぜ尾張国。 颯爽と馬を乗りこなして解放感に浸るはずが、尻から転落して気絶。 ついでに前世の記憶が溢れ出した。 なんでだ？　普通は頭を打って、思い…

この世は中つ国と呼ばれ、色の名を冠した国々があった。北方に黒の国またの名を玄武国、南方に赤の国またの名を朱雀国、東方に青の国またの名を青龍国、西方に白の国またの名を白虎国という。…

謀反人、義経の愛人として鎌倉に連行された静御前。彼女が産んだ息子は取り上げられ、命を奪われた。 頼朝の想いを拒んだ静は、力蔵を長とする傀儡子の一団に預けられる。一種の制裁だった…

孤独オリンピックの決勝まで進んだ主人公 最後まで油断せずに山の中で決勝戦に挑む。 しかし、そこに心を動かされる刺客がやってきて……！？ ↓前回の投稿↓ 『👀　←あなたの生活…

ある山に住む、白く大きい大蛇は、孤独だった。 そんな大蛇はある時、みすぼらしい恰好をした人間の少年を見つける。 短い童話です。不思議で切ない物語が楽しめます。 昔話のような世界…

森で孤独に暮らしていた薬師のビビの元に、死にかけのハンターが訪れる。 命を救われたハンターは、教会の支配下で生きるビビの自由を求めて、万能薬の材料を探す旅に出ようともちかけた。 …

古事記の海幸山幸神話を背景に紡がれる、少年とあの戦争で行われた回天作戦を巡るファンタジー作品。 14歳の海野悠馬は潜水士の父を亡くし、あの星の鈴が鳴る灯台で、日向神話を語り継いで…

冬の夜、こたつの中で、私は物思いに耽る。 過去のこと、現在のこと。ひとりぼっちの家の中。 回想のみ、主人公は一歩も動きません。 叙情的なとても短いお話です。

薬草医スーリは困っていた。山の中で孤独気ままに暮らしているのに、魔女とのうわさを聞きつけた村人たちがしょっちゅう訪ねてくるのだ。そのうえ、コミュ力が異様に高い第三王子のデートの誘…

容姿端麗な真響(まゆら)の人生は､常にハードモードだった｡異性からは色目で見られ､同性からは嫉妬され､挙句にはありもしない罪を捏造され──ろくに真偽を確かめもせず､退職へと追いや…

　ライヘンベルガー王国の第三王女レティーツィアは、成人する十六歳の誕生日と共に、隣国イスターツ帝国へ和平条約の品として贈られた。 　祖国に聞こえてくるイスターツ帝国の噂は、〝山猿…

故郷を失い、追われる身となった一人の青年。 青年の名はショーン。人との関わりを極力避け、孤独な旅を続けていた彼はある日、洞穴の前で不思議な少女と出会う。 メラニーと名乗った少女は…

※異世界ものですが、「ステータス」「チート」「ざまあ」「ハーレム」などの要素は一切ございません。 ①主人公はあくまで一般の青年 ②魔法などの要素のあるファンタジー ③全体として静…

月葉は親友の乃秋と喧嘩し、孤児院から脱走。長い逃避行を試みる中で、山の麓に家を見つける。その家に住む老人と会話を深める中で、お互いが何者かに捨てられ、そして、孤独の身であることを…