「ひび割れ」を含む小説

第一章～あなたの好きなモノ～ 「遥斗（はると）はお姉ちゃんが好きなんだよねー？」 「は、はあ？！・・・・はるちゃん？！嘘だよね？！違うよね？わたしだよね？」 平凡な男の子、浅…

数年前に閉園した遊園地。 そこは、記憶にあるよりも数倍みすぼらしく見えた。 ひび割れたアスファルト、くすんだライト、錆びついたアトラクション。 君とこうやって話すのは、結構久しぶ…

生前に読んではまった小説の悪役令嬢に転生した孤独な少女。両親を早くになくし、生前では虐げられていたが、転生した先では、たくさん愛されていて、このまま悪役令嬢のフラグを回避しよう！…

大陸の東側に位置する『白国』と呼ばれる国家において、軍や行政にも属さない少数精鋭の特別部隊が編成された。 その部隊員となる主人公リクが、対立する国家や同盟国と相対しながら、自らの…

　KAC20227のお題「出会いと別れ」 「……今年も一年、ニートだったなあ……」 　木野（きの）葉月（はづき）、二十九歳の元会社員の現在ニートの少女……少女？　女性は、年越し…

　ふと目を覚ますと異世界に召喚されていた。 　直前の記憶はトラックが視界を埋め尽くす瞬間。岸辺当真はトラックに轢かれて死亡したのだ！ 　死んでしまったのでもとの世界への帰還は不可…

あなたはひび割れ鏡を持っていますか。 そんなものはすぐに捨ててしまうでしょう。 でも、それをずっと、持たされたとしたら。 ずっと…。 人生は、オヤとルックスで決まる。

幼い頃、私はサンタがいると信じていた。けれど現実は違って…… 私の夢は壊れ、ひび割れた。

　神は人間を見捨てた。 "もう人間には興味がない。やり方を間違えていた" 　見捨てられた全ての人間は、己の特化すべき物を掴み始める。 それは一縷の希望か、はたまた溺死体の掴んだ藁…

　全宇宙の創造神である御剣和也は、長きに亘る我慢の末、到頭耐え切れなくなって、己の仲間、もとい嫁となる女性を探しに、とある世界に降り立つ。 人付き合いをゼロから始める彼が出会った…

　村はもう、限界だった。長い間雨が降らず、そこかしこの台地がひび割れていた。雨乞いの儀式のために生贄とされたのは天涯孤独な人の子、モク。 　捧げれた先に居たのは、恐ろしいほどの力…

ケモノ・マモノと呼ばれる、人を食らうものが存在しつつもそれなりに平和な世界。 　ケモノから人々を守る警護隊の手が届かない山道で、狩人・カガリが拾ったのは、完全脱力状態に陥った奇妙…

空のインク瓶が満たる話。 異形頭の出てくるお話です。異形頭すき。 第一回神ひな川小説大賞参加作品。 以前書いていた話と同じ世界観になりますが、一人が共通しているだけで今作の…

ひび割れガラスの瞳は、空の虹を映さない。幻想師の君は虹を見て、私に「綺麗だ」と微笑んだ。 スペクトラムキューブというプリズムを使ったアクセサリーを買いまして、そのとき辺りに書い…

「この子はまるで生を見つめていない」 黒いワンピースドレスを纏う彼女は、彼を求め、巨大な交叉点を越えていく。 そこで出会った音から生まれる、 「きっと俺たちの波形は、ぴったり重な…

あれは小学校低学年の冬の日でした。

　ある日、空がひび割れた。赤道上にいくつも出現した空の裂け目から這い出てきたのは、竜のような見た目をした無数の生物。その日から、人類と『竜』との戦いが始まった。 　これは、そんな…

電力を失った街。砕けたガラスが歩道と道路で月を反射する事でチラチラ輝き、建物はひび割れ…或いは崩れ、逞しく育った雑草が人の往来が無い事を物語る。 その日を境に世界は在り…

空にひびが入った時代。ひびの中から降ってくる化物に対抗するため、人類は傘を手に取った。