「『ヒト』とは」を含む小説

日常は脆く、儚く簡単に崩れていくものだと今にして思えば、そう思わされる。 どうか聞いてほしい、知ってほしい。僕の素敵な友人たちが紡ぎ上げた素敵な物語を。 そして願わくば未来の子ど…

はじめに、ヒトがあった。 一万年後、ヒトに三種の痣が浮かび上がった。 美しい薔薇模様を描いたそれに、ヒトは『ゼニス』と名付け崇拝した。 溶け込むような椿を描いたそれに、ヒトは…

　遥か昔、世界には魂を宝石に込めることができる種族がいた。その唯一無二の特性によりヒトから狙われた彼らは、逃亡に逃亡を重ね、辺境の地でひっそりと生活を営んでいた。 　そして時が…

妖精族のリアはなぜか竜人族の国の海辺で記憶を失い倒れていた。 その海辺の領地の領主エ―デル公爵に保護されたのだ。 リアは見目麗しく保護されてすぐに公爵に求婚されるくらいであった…

そこはヒトの世界ではない。 そこは自然の世界だ。 様々な自然から発生した妖精たちが、興味本位で始めた国というおあそび。 遊びにはまじめな妖精のせいで、そこは極めて健全な国となって…

もう、会うことはかなわないけれど。 できるならば、もう一度アナタに会いたい。 今、元気でいますか？ どう過ごしてますか？

人狼、狼月 鋼には恩人がいる。 幼い頃、命を救ってくれた少女のように生きたい。乗り込んだのは、優しさのない冷凍都市TOKYO。その中で、必死に生きる「善き人々」との出会いと別れ。…

企画用と見せ掛けつつ、最近長編小説を書き終えた僕が、なんだかんだやってみたかっただけです。

ヒトが植物人間になった終末世界。 滅びゆく世界で人々は死に場所を選ぶようになり、 サラもまた旅をする一人だった。 そして彼女は墓標に辿り着く。 2024.01.29作

二〇一年ものあいだ、世界は「エルフの村」と「森」だけだと教えられてきた。 本だけが友だちの、本好きな青髪エルフの少女・アルム。 その異質な髪色ゆえに疎まれ、彼女の居場所はいつも村…

　この物語は人間以上人間未満の未来のモノノケ少女たちが跳梁跋扈する未来世界のガールミーツガール。 　ボッチ大学院生の山本似愛は2016年に死んだ。しかし、その遺体は完全に死ぬ前…

社会のことは、むずかしい。　単語だけでも、難しい（笑）。 科学・技術、経済・社会、制度・政策……ありゃ！？ でもこれって要するに、〝知る・する・決める〟ってことだよね？ それに必…

近所の神社で出会ったヒトの話。

飽食というか飽生。いきることに飽きてきたと思っていないか？死ぬというところまで覚悟がない。生きているから生きている。その目で見た今は・・・

ポセイドン。かつて“異端”として大陸を追われた魔術師達が作り上げたこの街は、『鉄の巨獣』とも呼ばれる巨大な海上都市である。 魔術文明と機械文明が融合したこの都市で、ある日、奇妙…

山から街に降り、初めて“ヒト”を見たあなた。 そんなあなたに向けて、黒猫の王がヒトの街での暮らし方を伝授する。 二人称視点の地域猫小説。

世界一人を幸福にする才能のある男として、俺はその部屋で彼女と暮らすことを命じられた。 「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス、2つ目のお題「危機一髪」参加作品です。

　ヒトを製造する工場で『意識』をきっかり２１ｇずつふりかける男の物語 　俺は。ヒトを製造する工場で働いている。 　お前たち人間は生物学上の奇跡に依って出来ているのではない。 　…

人口が減少した限界集落に住むヒト(おじいさん)とタヌキ(悪い？)の異種交流譚。

MM(エムツー)……Man-made。ヒト型機械人形のモデル。ネオヴィクトリア4世の時代に流行したスタイル。