「切ない 不思議」を含む小説

　現世（うつしよ）では人もあやかしも、同じように悩み、想い、様々な感情を抱きながら生きている。 　彼らの抱えるものは哀しい過去であったり、大切な記憶であったり様々なもの。 　自由…

『可哀想な切符を、貴方が使ってやってくれませんか』 人行く道に捨てられていた切符を拾ったカンナは、不思議な駅員に言われるまま、行き先の分からない電車に乗り込む。 終着点で彼が見…

それは、夢か現か。 何ない休日に訪れた喫茶店で、開いたカバンには見知らぬ本が一冊入っていた。 タイトルは『夢』。 普段ならおかしいと分かるはずなのに、今日の自分はどこか気分が良…

高校の夏休み直前に、俺は不思議な銀髪の女に出会った。 彼女は俺が子供の頃から書いている秘密の物語を知っていて、そのヒーローの名前を言い当てた。 夏休みの図書館で、彼女は俺の物語を…

ごく普通の女の子なのに、中学時代フラれ続けてきた夕愛(ゆあ)。 心機一転、地元信州から東京の高校に進学を決めて上京した……のだけれど。 待っていたのは、女の子よりもキュートな…

【掌編】掌編３作を公開しました 文体は童話テイストですが、大人の読む物語として書いています。 ・ひっそりと影の中で暮らす生き物たち「おやっさん」 ・毎日どこかで必ず降っている雨…

「貴女はこの感情の意味を知ってる？」 何気ない風景を切り取るためにシャッターを押したことから始まった 都内の繰り返した毎日を送るOLとシャッターの向こう側の世界の人々の共同生活…

平凡な女子高生・千鶴子は、鶴岡八幡宮付近の神社で不思議な声に呼ばれ、鎌倉時代にタイムスリップしてしまう。現代に帰りたいと望む千鶴子だったが、そこで護良親王と運命の出会いを果たして…

高１の藤井アゲハの人生は、父が借金を残して蒸発した日に変わった。オシャレも恋も、大好きだった歌うことも全て諦めた希望のない日々。でもそんな世界で、クラスメイトの彼――中田力（リキ…

夏のよく晴れた日に、空から降ってきた炭酸水がきっかけで出会った涼太と陽子。 そこに涼太の幼馴染の梨奈を加え、不思議な三角関係ができあがる。 それぞれの想いを胸に抱き、三人は共に成…

俺はある時、友達が出来た。だが、そいつは元々いなかった存在となってしまった。それは俺の能力【俺と友達になった人は消える】が引き起こした現象だった。 また、俺は【相手の目を見たらそ…

壁を通り抜けることが出来る不思議な力を持つ私は、日頃の鬱憤を晴らすために住居不法侵入を繰り返していた。 そんなある日生意気な小学生に犯行現場を見つかった私は、成り行きで少年の家…

高校1年の6月の初め、俺は生きているということに辟易としていた。 辟易としていたが、それをどうしていいのか分からなかった。 そんなときに、彼女は俺の前に現れた。 不思議な少…

小学六年生の「僕」が最後の夏休みにおじいちゃんの家に八月中の間、お泊まりすることになった。初めての体験に緊張する「僕」。 近所の友達と遊ぼうとするが、なかなか勇気が出なかった。 …

小さな街に住む高校二年生の穂乃花は寝坊で走る。 新学期早々転校生がやってくる。 穂乃花の隣の席の転校生。 話しかけるも何故か逃げられてしまう。 しかし、友達のいない転校生をほっ…

｢悪口を言ってる国のことを見習えって、何だか不思議じゃない？」 韓国の女子大生・金熾子（キム・チヂャ）は日本留学を控えていた。不思議な隣国・日本。その本当の姿を見てみることが長…

都内の専門商社に勤める「観月 小百合（みづき さゆり）」は、幸が薄い女。三十路を迎えたのをきっかけに、彼女は将来のことを真剣に考え始める。 婚活パーティーに参加した小百合は、そ…

俺があの日君の手を離さなければ………。 大切な幼馴染みを交通事故で亡くした少年リオはある日サクラの木の下で不思議な声を聞く。その声は幼馴染みと瓜二つ。しかし、彼女は記憶をすっか…

子供の頃に拾ってきて、実家で飼っていた猫を思い出しながら書いた短編です。

代々繋がる巫女の家系の蘇宮 美優花（18歳）は幼い頃から不思議な体験をする事に疑問を抱いていた。脳裏に蘇る朧気な記憶の一部。それは歳を重ねる毎に鮮明になっていき、長年気づかなかっ…