「神話風ファンタジー」を含む小説

閉鎖的な村の中で祀られている「白い玉」様をめぐる、五百年の宿業の物語。 八咫(やあた)の村では村人達により、持ち回りで白い玉様への参拝が定められていたが、参拝方法には細かな手順と…

弓兵・玄は悪獣を倒す旅の途中、桂の木の下で仙女と名乗る少女・嫦娥と出会う。「月の女神になる前に国中の人間の暮らしを知り、人間を愛しなさい」という父の言いつけで人間界に落とされてし…

北の地から大砂漠を越えて太陽の地(インティ・パチャ)へと訪れた旅芸人一座の少女ファラーレは、この地の王トゥパク・ユパンキに買い取られ、その妃妾に加えられる。しかし少女はここで、ム…

　「黒のシャンタル」に登場した「青い小鳥」をモチーフにした短編です。 　第二部連載中のお正月に少し息抜きにと「閑話」と称した３話の短編を差し込みました。第二部完結に合わせ、それ…

　八年前、嵐によって不思議な運命に巻き込まれたトーヤは今、仲間のアランとベルの兄妹に全てを語り終えた。 　「俺とシャンタルはこの町から東へ、シャンタリオへ行く。おまえらもどうす…

戦で家も家族もなくした１０歳の少女ベル、今、最後に残った兄アランも失うのかと、絶望のあまり思わず駆け出した草原で見つけたのは？ ベルが選ぶ運命とは？ その先に待つ物語は？ 　　 …

「託宣によりあなたを『神の助け手』としてお迎えいたしました」 　突然の嵐に投げ出され、九死に一生を得た傭兵トーヤが目覚めると、そこは見たこともない豪華な宮殿の一室であった。 　…

『人間の姿になる呪い』にかけられた海賊少女メアリは、宝石狂いの船長ラムズの船に乗ることになった。 ラムズはもはや悪役級の狡猾さ、でもどこかメアリに優しくて──？　　 神隠し島…

五百年前、突如現れた魔王から大陸を救った英雄神を祖に持つプレブラント聖国。 その第二王女として生まれたレイフィールは、16歳。ある出生の理由から家族と離れて暮らしていたが、ある日…

「西の果ての島国」の首都の学院生徒・リアン少年は、同学院の研究部にやってきた学者「コナル先生」と出会い、そのいざないによって、コナル先生の郷里である、辺境の古代人の隠れ里「ホイル…

神代より伝わる、神の力を宿す十の宝『十種神宝』 鏡が二つ、剣が一振、玉が四つ、比礼が三種で、十種 　沖津鏡（おきつかがみ） 　辺津鏡（へつかがみ） 　八握剣（やつかのつるぎ） …

大陸の半分を席巻し、もはや元の名が忘れ去られた「帝国」。 国内屈指の有力教会の息子・キリクは、家業を嫌い、帝都で軍人となっていた。今年に入って皇族を守る「皇室師団」に配属された…