「恋愛/失恋 夏」を含む小説

「ねえ雪斗、わたし、フラれちゃったよ」 彼女はそう言って、僕のとなりに座った。 きつねのなにかさん主催『令和二年六月青春企画』参加作品

7年ぶりに帰ってくることになった、歳の離れた幼馴染。 千夏は、彼の帰りを楽しみにしていた。 小さい頃から抱いてきた心は色を取り戻し、恋の喜びに震える。 しかし、帰ってきた幼馴染は…

夏休みが終わった。 道端に蝉（せみ）の死んだのが落ちていて、じりじり近づいたら急に羽ばたいたから仰天。 うぉおい！　びびったぁ！ 俗に言う蝉爆弾。 夏の日の爆弾はいつの世も心臓に…

恋なんて、私たちとは関係ないただの概念。 誰かを好きになるなんて、私にはあり得ないこと。 テレビや本の中でしか起こりえない、そんな非現実の世界―― ――少なくとも、あの日までは…

「昨日、華原真雪が失恋したらしい」 ある夏の日、川之辺高校に通う藤川晴彦は、親しい女子生徒の噂を耳にした。 孤高の読書家で、晴彦も憧れの念を抱く美少女の真雪―― そんな彼女を同…

夏の終わり、オフ期間明けに、突然長かった髪を短く切ってきた夏芽。 不思議がるオーケストラ部の仲間たち。 そしてもう1人、同時に髪を短くした千春。 それぞれの理由とは…？

狭すぎる世界で失恋したばかりの涼実が自分を知る夏の話

どこまでも女々しい少年の初恋の話。

高二の夏。初めての恋。初めての失恋。 何よりも優先してきた、あいつとの約束の日。 俺が本当に、大切にしたかったのは…。

　蓮丘高校に通う二年生の小松香魚、大垣朱夏、白岩くるり、宮野詩は、クラスも違えば性格も違う女子高生。そんな彼女たちの共通点は、毎年、十月の第一週の土日に行われる『夜行遠足』という…

小学１年生、ひとりぼっちの私を助けてくれた君に、恋をした。 高校で、再会をした。嬉しかった。 私を覚えていてくれた。嬉しかった。 でも、手遅れだったんだ—— ＊ 私と、君…

ダメ人間の独白と、失恋の話。

中学２年の春、貴方に出会いました。 夏、隣には貴方が。でも、見落としていたことが一つ。 秋、貴方との別れを身体で感じていくようで。 冬、最後の会話、最後の挨拶。貴方が私の前…

【『5分で読書 ちょっぴりかわった、恋の始まり』収録作】あの夏、私はナツお兄ちゃんと花火を見に行った。そして時がたち、大人になった私は再び花火を探している。あの日の花火は、一体ど…

ＤＮＡ登録法が成立してそろそろ五年になる大学一年生の夏、わたしはその男の子と出会った。愛想がよくて空気を読むけれど、よく見たらちょっと目つきが悪くて、無表情だと怖そうに見える。だ…

高校３年生の僕は、失恋を機に、一人旅に出る。 計画もお金も無い行き当たりばったりの旅で、たまたまたどり着いた長門の街で、人の暖かさに触れる。 短編小説