「弾む」を含む小説

土砂降りで前がろくに見えない。 ワイパーが効かないほどの殴り雨 つけていたオーディオのボリュームをミュートにし そっと雨の音を聞く 寂しい ふと心が誰かを求めた こんな雨の…

高校の歴史研究部のミヤコは、保育園から一緒だった陸上部のフウタとの帰路、祖母の俳句「重衡の身より出たる蛍かな」で話が弾む。やがてフウタは俳句甲子園を目指すように……。

わたくしが西オンリー一切苦舎利子、というのは本当かもしれない。

佳乃が死んだ。 最愛の妻が。 生きる意味をなくした為男の部屋に、軽快な『ジュ・トゥ・ヴ』のメロディと共に「おめでとおうございます！」の声が鳴り響く。 「奥様は生まれ変わりま…

新婚旅行といえば？　そう、北海道です。 何故、北海道が新婚旅行に向いているのか？　私は以下の三つが理由だと考えています。 一、果てしない大空と広い大地の中で、内地のどこでも味わ…

呪い続けて幾星霜。 呪いをかけに行ったお菊さんが曲がり角で出会ったのは、伝説の悪霊、平門将。愛しのあの人を思うだけで呪いも弾む。

　ボイドことボイスドロイドの曲が、テレビから流れてきた。 　大学時代、ボイドのキャラクターである一咲ネネの歌声に聞き惚れてどハマりした俺と、かつてそんな俺をオタクと言ってからかっ…

「こうするしか無かった。娘の将来を思った」 「死んでちょうだい！世界を敵にまわした男」 見下ろせば白い波が洗うリアス式海岸。人類終局の崖っぷちで雌雄を決する二人がいた。 暗雲が立…

今まで人並みに恋はしてきたけど、誰とも付き合った経験がない主人公・美里。大学4年の3月、急に周りに彼氏持ちが増えて焦った美里は、最後の一か月にマッチングアプリで恋活することを決意…

※約３５００文字で、しっとり読める。 ※みんな大好き、SF百合作品。（わりかしガッツリめ。苦手な方はご注意ください） 【あらすじ】 とある世界線上の２１世紀初頭。 タイムカプセル…

以前の「ダウンアンダー」を改稿、タイトルも変えました。 ────────── トゥーイは短刀を抜いた。 弾む息を少しでも落ち着かせようと、ゆっくり息を吸い、吐く。 （あたしは猟…

　「依頼内容は聖女様の護衛。報酬は弾む。 　但し場所は異世界。 　引き受けてくれないか？」 　ハードボイルドな名探偵の元に舞い込んだ奇妙な依頼。 　普通なら断る。 　「その依頼…

社会人5年目、マンションの建築現場の現場管理人をしている主人公。 休日出勤・残業・早朝出勤と体力的にも精神的にも限界を迎えた時。 気が付くと視界０の謎の空間に居て、目の前には『自…

ディスコミュ男子である有永直司は、新しい家族になじめず逃げるように遠くの高校へ進学したが、学校でもコミュ障をこじらせて孤立。使う当てもない金をバイトで稼ぐだけの、青春とはほど遠い…

旅先で再開した彼女とは話が弾むが、実は名前も知らず、会ったのも二度目。 それでも何故か、彼女との記憶は薄れない。 数年前に書いた短編。初めて、納得して書き終えた記憶があります。

新聞配達をやめ、自動的に専門学校も辞めた。 それと同時に一人暮らしも終わりを告げ、しばらくは軽いアルバイトをしながら実家で生活していた。あまり先のことは考えていなかった。 その頃…

江藤賢志は高校生の時に、四人の友人らと共に異世界へと召喚された。 「魔王を倒して欲しい」というお決まりの展開で、彼のポジションは賢者。8年後には友人らと共に無事に魔王を討伐。 だ…

私は前世では猫宮　小鳥という名前だった。 生前の私は立派とは言い難いが、しかし、確かに人間だった。そうなのだ。平均的な容姿で、そこそこな大学を出て、中小企業に就職したOLの人間。…

某大学の研究室でバイトをしていた柚木菜は、バイト代を弾むから台風を追い払ってくれないかと、持ちかけられる。 それは、台風と会話をして、こっちに来るなと伝えるという実験だっ…

転がる、転がる転がる、弾む、弾む弾む、回る回る、つまりは動かない。