「さざ波」を含む小説

役に立たないはずの私の瞳が、光の描く輪郭を捉えたのだ。次第に小さかった感動がさざ波のように連なって大きくなってくる。私は静かに指を伸ばして、彼女の頰に手を触れた。 祈りの手触りが…

僕は書く人、綴る人 だけど、文字で人生や世界を描けると思うほど楽観的じゃない 君の心にさざ波を立てるよ

さざ波が立っている。それだけでこの世界が美しいと思える。 ※自主企画「同題異話・七月号　コップの中の漣」参加作品です。