「いつもの場所」を含む小説

男子高に通う岡　凛太郎　(おか　りんたろう) は映画館で映画を見る事が趣味だった。 よくカップルが座る端っこの２つ席をいつもの場所としている凛太郎は、その日もその席に座り映画を…

日課通りに窓を開いた私の目には、いつも『彼』の姿が見えていた。 毎日同じ場所、同じ時間に現れる『彼』は、今日も同じ場所を見上げている。 それは、私も同じで――― 『彼』と私。 共…

館の主を抱いて聴くオルゴールの音色は、いつも同じ場所で途切れてしまう。 ◆1000字でお題に挑戦する企画用です。 お題『壊れたオルゴール』 NGワード【祖父】【祖母】【父】【母】

紅羽瑠奈の朝は早い。夜が明けきらぬ時間からのジョギングを毎日続けていた。ある時、いつも同じ場所で、１人の少年とすれ違う。いつも同じ場所ですれ違うことから、瑠奈は少年に興味を持つ。…

　三月の末、満開の桜が咲き誇る夜。 　大学生の俺は幼馴染である夢木葉桜（ゆめきはざくら）に指定された場所に向かっていた。 【いつもの場所で今夜待ってるから】 　俺が昔開発した…

「お父さん、私が誕生日にプレゼントした電気シェーバーどうしたの？　いつもの場所に見当たらないんだけど？」 「ああ、あれか。悪い悪い。あれなんだけどな、お父さんまた失くしちゃって…

ひとり大好きな陰キャの俺は、高校に入学してから3か月経った今も、相変わらず友達もできず休み時間をぼっちで過ごす毎日……だったはずなのだが。 『これから、いつもの場所で大丈夫？』…

不倫してる上司と部下の話　百合 ランダム単語ガチャ　５：スカート　上司　不登校

そっけない、いつもの連絡は。 小説家になろう様で掲載中の「短い小説まとめてみました」の「いつもの時間、いつもの場所で」を加筆修正したものです。

主人公の陽（あきら）は、他の人と少し見える世界が違う。 店の角に立つ老婆、男性にまとわりつく女性、走り回る子供。 他の人は気づかない人が見えてしまう。 これは、そんな世界を見る彼…

大学卒業を明日に控えた僕は、 いきつけのラーメン屋に向かった。 いつもの場所のいつもの香りは、僕の青春だった。

『小説を書く』 僕はいつも同じ場所で小説を書く。 そこで出会う物語。

　旅行から帰ってくると、誰も返事をくれることはなかった。しかしバタバタといつもの場所から音が聞こえることから、姉だけはいるのだろうと、お土産を持って部屋を訪ねる。 　そこには、真…

　学校からの帰り道にある小さなカフェ『ゆしま珈琲店』。 　カウンター三席と二人用テーブル三卓。焦げ茶色の木製で統一されたテーブルと椅子。床と壁は少し薄い茶色。壁には小さな絵がい…

1873年ジークムントと僕はウィーン大学で知り合った。それから1年、いつもの場所で僕は空を見ていた。 フィクションです。

　光の眩しさを避けるように天井へと向けられる顔を横へと変え、音の主がいるはずのそこには誰もいなかった。目の先にあったのはいつもその場所に置かれている屑籠で、溜まったゴミの一番上に…

「好きです…」 君にそう言った。 これが何回目の告白なのか、もう覚えていない。 放課後、いつもの場所で、毎日のように呟いた告白。 君は手元の本から顔をあげない。 すぐに…

昨日まであったもの 去年まであったもの 数秒前まであったもの それは音もなく突然消えていく 気づかされた真夜中の話。