「青春 文芸」を含む小説

花火大会の縁日で彼女はひとりきり、ずっと何かを待ってるようだった。 その姿に、目を奪われていたからだろうか。視線が重なった瞬間、それは始まったんだ。 彼女と僕の「生きる意味」を知…

荒んだ家庭で育つ尋（ヒロ）と、女の価値で生きる彩花（アヤカ）は、お互いが居ればそれで良かった。 違う景色を見て生きる二人は、約束を果たすために雨の街へと歩きだす。 交互に移り変…

高校生の頃、俺は確かに幸せな日々を過ごしていた。 一年の頃から付き合い始めた、最愛の彼女だった「日高真衣（ひだかまい）」 昔からの腐れ縁で、親友だった「三宅夏樹（みやけなつき）…

前作「青春ノスタルジック」 （https://kakuyomu.jp/works/1177354054885229927） から一年後の物語。 【表紙】 https://kak…

短編五編。 文芸部の面々が文学に関して悩んだり悩まなかったりする物語。 ※ブロマンス要素あり。 ※暴力表現あり、となっていますが痛めつけたり、いじめの表現があるということは…

　自称名探偵、麻倉こより先輩は困った人だ。 　なまじ笑顔が素敵なものだから、どんな的外れな推理でも周りが許してしまう。 　例えば、僕とか。 【お題】「５分で解決探偵、あらわる」…

　小さい頃、一番最初に覚えた漢字は『雨』だった。 　だからなのか『雲』も『雪』も『電』も、『雨』と付く漢字は全て『雨』と呼ぶのだと思っていた。

「ちょっと、好きって言ってみて」 ある日、意中の先パイから突然告白を強要された楓。 しかたないので「好きです」と言ったら言ったで「ちがうなー」と言われなんだこいつはと思うが、…

「この……ウンコ製造機がぁぁぁぁぁあ！」 薄暗い教室に銀髪少女の怒号が響き渡る―― 純文学作家を目指すも挫折し、国内でも珍しい文学科を備えた高等学校『高村学園』に就職した和久井…

「僕」は毎週金曜日の放課後に東校舎北側の３階踊り場へと向かう。 付き合って一年になる「彼女」の元へと会いに行くためだ。 それが「僕」と「彼女」の取り決めたルールだった。 「彼女…

クラスでもてる池田君は女の子の憧れの存在。彼に憧れている女の子たちは自分こそ特別な彼女になりたいと思いを秘めていた。そんな時に池田君直々に頼みごとをされてしまった私は、淡い期待を…

マスクしませんと担任に楯突いた女の子はひとりで戦いに挑んだ。その裏に秘められた恋心と信念はシャボン玉として大空に舞った。そして、それは序章となって……。

仕事なし。お金なし。やる気なし。夢なし。ダメ人間を立派にやっている兄の雅樹。 そして二十四年ぶりに、突然現れた謎の弟の雅斗。 二人の距離は近いくせに遠い。鞍馬のつづら折という道の…

「シャープペンの一本が、見つからないんです。どこか行っちゃったみたいで。部室の中にあると思うんですが……一緒に探して貰えませんか？」 　先輩達が抜け、二人だけになってしまった文…

詩集です。 文芸に近い詩ですね。フランス詩人に多大な影響を受けました。

差し迫る新入生部活動紹介でのスピーチ〆切、お喋りが大好きでひょうきんな友達、久々に会った先輩が清く可愛くなっていた、学校内で噂の大型新人の登場、数奇な運命を数奇と思わない主人公。…

　文芸部部長の天川先輩は甘いものが好きだ。 　特にチョコレートのお菓子をよく食べている。もちろんビターよりもミルク派。 　彼は変わっているけれど面倒見がよく、困ったことがあればさ…

最近、七夕の短冊にちなんだ噂を知った。 なんでも『恋姫に告ぐ――、』に続く形で恋の願いを短冊に記すと、 恋の神様――“恋姫”が叶えてくれるというもの。 そしてこれは、短冊に祈り…

メイクに詳しい女子力高い系の高校生怜（レイ）は、買い物の途中で偶然クラスの人気者の麻里香（マリカ）と会う。 化粧水についてアドバイスをした事がきっかけで仲良くなり、そのうち親友と…

まだ闇の深い朝。いつものように電車へ乗ると、誰も居ないと思っていたそこには咲乃が座っていた。ラケットカバーのピンク色が懐かしい。 「……なあ。降り零れるって言葉、知ってるか？」…