「海の」を含む小説

そうだ、夫の骨で花火を作ろう。 思い立ったが吉日という言葉がある。家訓である。 夫を亡くしたばかりの汐里は、そんな風に思い立って友人とともに花火を作り始める。なんてことはないた…

夏。 梅雨明けが待ち遠しいですね。梅雨入りまだですけども。

民俗学者・藤井真帆は、人類学者・柏田亮に不老長寿伝承の共同探索を申し込まれる。山間にある廃村を訪れる二人。そこで神社に残された絵を発見する。その絵は、海に人を送る絵であった……。…

夜の海に落ちていたボトルメッセージと，ある男の過去と今を巡る短編小説。

21XX年——。急速な地球温暖化や度重なる自然災害によって、陸部の約三分の一が海部となった時代。 人類は陸上のみならず、海上にも居を構えるようになっていた。加えて、温暖化の影響に…

初日の出をイメージしました。

ゆられゆく　電車のゆれは　夏の波

近畿地方、海と山に囲まれた地方に住む高校三年生、有縞月雄は、都市伝説上の存在である霞の様な殺人鬼、『紲』によって、両親を殺される。親戚の四季堂家に引き取られた月雄は、四季堂一家の…

大地から小さな土塊が天へ昇ってゆく〈土塊昇天現象〉とは、いったい何なのか――。 深緑野分の作家デビュー10周年記念作品『空想の海』。 本書は、著者がこれまでに発表した短編や掌編…

芥川賞作家・南木佳士さんの『海へ』でパニック障害の因は「あらかじめ身体にセットされたタイマーのオン」と知る

悲恋になるのかなと思います。 実体験に近い何か。エッセイにはフィクションありですけれども。文字で叫びたくなったので、書いてみます。 ジャンル別ランク5位2023.6.10 ありが…

わたし、レナータは、海の幸と織物だけが名物の小さな村に住んでます。でも、不器用で機織りが苦手だから、家族にも村の人にも冷たい目で見られてる。だけどわたしも十五歳。成人したから、結…

転生してしまった夕凪海那(ゆうなぎ かいな)が幼少期に育てた魔力と転生者ならではの水魔法の使い方で異世界にて最強になる話 ※かなり説明多いです。素人の作品なんで、分かりづらいと思…

なにもかもが沈んでる。

兄のことが好きすぎるブラコンの斉藤紗枝（さいとう　さえ）は兄の祐介（ゆうすけ）と兄が好きだった女性・唯葉（ゆいは）の仲を引き裂こうと暗躍していた。しかし唯葉の弟・本町海（ほんまち…

──葉子が死んだ。だから私は、葉子を探すことにした。いつかの約束を果たすために。きっと葉子は一人で寂しいだろうから。

僕は未だ半透明、夏を歩く幽霊だ。車道、ガードレール、眼下の海を眺める。木漏れ日の中で金魚が泳いでいる、目の上に咲く花に気がついた。