「ファンタジー 主従」を含む小説

「ハエレ、お前は、もういいや」 「……はい？」 「だーかーらー、お前の仕事は今後、ペルプラに任せる事にしたから」 「……は？　ペルプランドゥスにですか？」 「ハエレティク…

　フィアダーマ家に仕える護衛ログナーは、人が好すぎる主君サラファスを案じながらその身辺を護っていた。ところがある日、菓子を食べた使用人が倒れてしまう。ログナーはサラファスの命でこ…

クローヴィスは傭兵上がりの王子である。 甥っ子に付き合って宗主国ガー皇国の宝玉騎士選びに出席したところ、候補者でもないのに宝玉騎士に選ばれてしまった。 宝玉騎士として仕えることに…

　――不慮の事故で“異界下り”をした七峰七々緒には、異界下り以前の“記憶”が殆ど無い。 　周囲のモノ全てに現実味が感じられない七々緒が唯一現実感を感じるのは、従兄の半田社だけ。 …

神に呪われた盲目の王子アーシュカは、その呪いを解くために巡礼の旅に出る。 王子に付き従うのは、流れ者で素性の知れない「青騎士」と呼ばれる男、ただ一人であった。 第一回神ひな川…

『流星の子どもは禍《わざわい》を呼ぶ。赤い死神星が降る夜に子どもが生まれたら、情をかけずに殺しなさい』 　220年に一度、死神星という名の彗星が飛来する夜に生まれた子どもには魔性…

森の奥に住む魔女、リリスを取り巻くとある一日の物語。 首輪をつけた燕尾服の少年と織り成す応酬の記憶。 テーマと文字数を予め決めてそれに納まるように書いた短編です。短い時間でお楽…

　残念輝宮（かぐのみや）と無声毒舌女童の主従の物語第二弾下。 　勅許によって輝宮（かぐのみや）の妃となる事が決まった蜜月（みつき）は煌族を巡る思惑に巻き込まれてゆきます。

【2020年7月20日（月）MF文庫Jより発売！】 突如出現した脅威【キヘイ】が世界を蹂躙して幾百年。人類は対抗手段として魔導学園・黄昏院を設立し、日夜戦闘が繰り返されていた。…

神霊に愛される能力である煌（かぐ）を持つ煌族（こうぞく）。その中でも煌の飛び抜けて強いながら神霊に感応する力のない輝宮（かぐのみや）と、その従者で声の出ない薫餌師（くのえし）＝テ…

　時は戦乱、国は分かれて争う戦国時代。 　辺境の村に生まれた少女瑞穂は、その身に宿す強大な呪力に悩まされ、人との接触を断って暮らしていた。天涯孤独、そう思っていた彼女の前に現れ…

四季が定まらず入り乱れる世界。 常に秋の土地があり、その森の深奥に、 不思議な果実が生るという。 ユークレース国の国王は病に伏して久しく、病状は悪化の一途である。その王を救うに…

　ブランは若干14歳にして王国の騎士であり、王族シャーロット姫の専属護衛騎士だ。 　騎士として、彼女の身の周りの安全を確保する為、日々同じ時間を過ごすのだけど……。 　二人きりに…

遥か遠い昔、睹河原と呼ばれた大陸にて。 幾つもの小国に分かれて争うこの地を纏め、「紅炎国」として天下統一を成し得た者がいた。 かの者はその手段の苛烈さから、「鮮血の紅炎女王」と畏…

警察の手にも負えなくなった難事件。それを解決へ導き、犯人を暴き出すのが伯爵の務め。わたしはそんな伯爵に拾われ、いわゆる助手的な立場にいる。……本音を言うと楽しくない訳ではない。探…

田舎町ボルドウの女領主ロアとその女中マリアは、悪魔と修道女、使い魔と主人、強いて言うなら恋人同士、という関係性。 悪魔化したロアの身体を人間のそれに戻すため、ふたりは教会からの依…

塔の下には遥かな湖上のみやこ。わたしは空を掴んで落ちてゆく。 死にゆく少女の回顧録＋α。ムーンライト様掲載。 刺客セアラは、暗殺対象の幼いご主人様に恋と憎悪を抱いていた。 つい…

【毎週土曜夜更新/バーサク系少しづつ家族になる日常もの一話完結型連作コメディ】 両親を亡くした金髪赤目の坊ちゃん。 後継者争いには勝てないと誰もが見捨てる中、メイド長ひとりは坊ち…

争いが続き、国は二分している。 幼い頃に少女は、桜の下で少年と出会う。自ら死を願った彼と、再会の約束をした。 やがて西の神宮家を継いだ少女は、敵との戦の陣頭に立ち続ける。 少年と…

在位５０年の騎士王プロクス＝ハイキングは、「ロバの騎士様」と呼ばれ、王より下賜された小さな領地で穏やかに過ごしてきた。 周囲は「彼」のことを、引退間際の老騎士だと思っていた。だが…