「気付かなかった」を含む小説

ーー脇役か、主人公か、 常に世界は異世界と接続されている。 異世界と現実世界との境界線はそこにある。ただそこにある異世界に、現実世界は気付かない。 人生に退屈していた主人公…

全ての愛が幸せな最後を迎えるのは夢物語だ、だが…それでも抗った彼の話をここに記す。決して報われることもなく、想いすら伝わるらずとも…。ただ大切な者を死んでも護ろうとした彼の……絶…

好きな人と過ごしたい気持ちと、過ごせない実情と、過ごしたとしても言いたいことをうまく言えない悩み。それだけ。

周りが天才だらけの主人公のアルト。彼はいつも天才達に関わっているせいで段々感覚が狂っていくことに気付かないまま自分もその一員になっていることに気付かない。そんな、慌ただしい非日常…

童貞でモブ顔の高校一年生、中臣秋晴（なかおみしゅうせい）は、友達がいないわけではないものの、よっ友ばかりで基本的にぼっち生活を送っていた。 そんな中、クラスの小悪魔系美少女、京…

23.09.03 完結しました。 はじまりの精霊は、人の祈りからうまれたと伝えられている。 ゆえに精霊は人に惹かれ、己にとっての唯一と出逢えれば、嬉しさのあまりに、名を呼んでく…

ふとしたきっかけで出会った 妹尾哲史(のりひと)と不良の畠野大(ひろし)は、子猫のシロの世話をすることで互いに気付かぬ内に惹かれ合っていく……。 自サイトに掲載していたものをカク…

　……ふと思った。 　自分の家の鍵を、隣の部屋の鍵穴へ挿してみれば……もしかしたら開くのでは？ 　……ま、そんなわけないか。 　試してみて、家主がいたり、ちょうど帰ってきたりし…

歴代随一と謳われる陰陽師を父に持つ娘の初季は新年の宴で親類縁者の推薦で冬の舞姫に選ばれる。 そこで出会ったのは今にも死にそうな顔をした青年だった。人には視えない怪異が視える初季は…

　この世界には四体の邪神が眠っている。 　数百年前に封印されており、今も尚厳重な警備の下封印が解除されないようにされている。 　邪神とは言うが、実際はそれほどの力を持っている『獣…

夏の日、僕の部屋に現れたのは、『加納沙詠の死体』だった。 夏休みのほんの数日、まるで真夜中の火事のように、誰にも気付かれずに燃え尽きたものは何だったのだろう。ただ、彼は覚えてい…

　2006年5月、世田谷区の一角にある河川敷で一人の日雇い労働者の撲殺死体が発見される。一見ありふれた殺人事件に思われたこの事件だったが、どういうわけか男のポケットから私立探偵・…

「出ていきなさい」 高校一年の春休みの最終日。義母から突然の追放宣言。岩木明人(いわきあきと）は取りつく島もなく家から追い出されて、一人暮らしにをするようになる。 しかし、学費や…

「怖い」 　中学の頃からすべての女に怖がられている恐山健児（おそれやまけんじ）は男からも変態クソ野郎と思われ現在進行形でボッチの日々を過ごしている。 　高校に入っても周囲の反応…

「……この国を捨てて俺と逃げるか、ここに留まって王子と幸せになるか──今すぐ選んでくれ」 リネット王国で諜報員として働くユウキは、国王の娘であるミオに気に入られていた。ミオのこ…

　百物語の八話目、三回生（留年中）の後藤は語り出した。「これはフィクションです。まあ、モデルのお話もあるんで、そちらも交えて怪談ってことにしようかな」

高校三年。瀬央薫と朱原美月は同じクラスになる。 家族のいない瀬央と、家庭に問題のある朱原。 己の事情に決して踏み込んでこない朱原に瀬央は居心地の良さと、やがて恋を自覚し、また朱原…

アキ・ナカムラは転生者である。 彼女いた国は男女比は偏っておらず、個人差があるが、どちらかといえば男性の方が恋に積極的らしい。 だけど、この世界は女性の数が圧倒的に多く男性は恋に…

昭和四十年代後半に中学生だった肇といちか、いちかのおじいさんは小児科の先生で、肇はよくこの病院に通っていた。肇は医者を目指し、いちかは看護師を目指すようになったが、肇は身体の中に…

　◆始まりの章 　古代人に建てられた海底から伸びる広い広いシークルースクールという名の、海の沖合いの学校に入学した六道満は、同期である海鳴王騎、空色鴎、赤居瞳と共に、海底へと進む…