「白磁」を含む小説

『恋は落ちるもの』。俺にそう言ったのは誰だっただろうか……。 ある日、少年———赤羽加月は恋に落ちた。 その相手である純白の髪に白磁の肌、赤い瞳に整った顔立ち。完璧を体現した少…

　白い髪に赤い瞳。白磁を彷彿とさせる薄色の肌。 　国教の神子であるターリアは、民を救うため、今日も神に祈りを捧げる。 　外界から隔離された彼女。そんな彼女の世界は、異国出身の傭兵…

ある日の、友人との会話で、小さく心に刺さった感情を詩にしました。 一応歌詞として書いてます。

結局自分は、どれも選べず、何処にも居られず、帰る場所も無い。 そういう、人間だった。 ---------------------------------------------…

人形を見つけた男の話。

わたしにとっては私小説です。 それはつまるところファンタジーと了解の隙間に存在していて、消え去るための遺書にほかなりません。だから、一緒にいてねと世界は構築されたようで、ほとんど…

ある日、ミグランス王に呼び出されたアルドはカーシェと呼ばれる不思議な女性と出会った。カーシェが言うには、もうすぐ世界が滅亡してしまうという未来を視たらしい。アルドは滅亡を防ぐ鍵と…

学生時代に書いた拙いレポートです。青磁と白磁への愛を綴っています。

15歳の高校１年生・遠鳴ゆかは、八王子の斎図書館にて14歳の車椅子の少女・斎マヤに出会う。ゆかが学校で起きた失踪事件をマヤに話して聞かせると、マヤは失踪した女子生徒が監禁されてい…

古代中国の亡命詩人と、娘の姿をした桃の樹のおはなし ＜冒頭＞ 辛くも都を逃れた李韓が、郷へ戻る道すがら行商人に出くわした。 　地まで届く辮髪と白い顎髭を持った仙人のような老爺…

　その世界には、女神の力を宿す魔術師達が君臨していた。 　通常の魔術師達を遥かに凌駕する彼等――通称・【女神持ち】の目的は、敵対する女神の悉くを殺し尽くし、すべての力を我が物と…

名前 アルベルム・ラコフ 愛称 アル、ベルラ、アルム 種族 魔女 性別 ♂ 年齢 八百八十八歳 誕生日 不明(本人が忘れたから) 好物 雪飴(雪を溶かし砂糖と混ぜ固めたもの) 蔑…

　──ふと気がつけば『私』は、記憶喪失となっていた。 　失ってしまった過去の手がかりは、夢で見た『月の妖精』のごとく美しき少女だけであるが、その可憐な唇は何も語らず、ただ私をあざ…

その者、 あらゆる怪異を引き受けるという。闇に巣喰い闇を喰らいし跳梁跋扈、魑魅魍魎を喰らう者。 その周りには自然と異形が集まった。 さぁ、今宵。 新たなる怪異の幕が上がる。

平安時代初期、伊勢国鈴鹿山付近において、鬼と言われる集団が、挙兵した。 鬼の首領の名は大嶽丸 朝廷は大嶽丸討伐を決定、その任を将軍・藤原利宗に任じ、3万の兵を授けた。 朝廷の命令…