「山 天狗」を含む小説

椹木凛は幼い頃、家の近くの山で遊んでいる最中に、兄とはぐれて迷子になる。不安になって泣いていると、兄と同じ歳くらいの男の子に声をかけられた。男の子は銀と書いてしろがねと言い、泣く…

四方を山に囲まれた天番町には、天狗が1000年前に降りてきたという伝説がある。その町に住む井村美香は毎日の生活や学校生活に閉塞感を感じていた。こんな田舎の狭い学校にもスクールカー…

天狗たちが平和に暮らす「御山（おやま）」が、ある日突然何者かに襲撃を受けた。 　襲撃者は退魔の術を使い、天狗たちに壊滅的な被害をもたらす。その襲撃者は、この国に住まうすべてのあや…

桃花は夢みがちな少女だった。 ある日彼女は迷い込んだ山の中で天狗に襲われそうになる。救ったのは一人の少年だった。 家族の幼い頃の体験から着想を得て書いた微ホラー要素のあるフ…

女天狗の梓（あずさ）は、意に沿わぬ縁組みで自らの山を奪われぬよう、仮初の相手を麓の里から攫う。だが、すぐ死ぬ老人を連れてきたつもりのところ、ふたを開けてみれば若い娘で――。

　史料による限り、都の雲井小路に住んでいた草匠（草紙書き）の雲景は、よく喋り、気さくで、驚くような交友関係を築き、偏った教養を携えたごく一般的な日出人だった。同時代の人狗（天狗の…

　世界の東方海上に、日出というその島国はあった。日出には、天狗から異能を授けられた放浪の武芸者――人狗たちがおり、古来のしきたりによって神霊と人間の仲介者を務めていた。 　鳳至山…

※ネタバレ注意 「キャラクター設定」 主人公：ショウ（10歳）大天狗の血を引く人間っぽい子供。 　平日は都会の名門小学校に通っている小学四年生。用事がなくて早起きができた土日はお…

「好きだ！　俺と夫婦（めおと）になってくれ！」 時は平安。訳あって鬼も住んでいる山奥で暮らす更科姫。ある日そこへやってきた鬼討伐の若武者。物の怪たちの力を借りてその若武者を投げ飛…

陰陽師として働いている「來(らい)」は、妖怪である『鴉天狗(からすてんぐ)』によって立て続けに引き起こされる殺傷事件を追っていた。 そんな中調査の為に立ち入った山で、彼は鴉天狗に…

柴田　恭太朗様自主企画「三題噺＃７(サイコロ、野菜、とり)」参加作品 ちょっと長くなったので、前半後半で分けました。 言葉の説明は最後のページにまとめています。 ＊＊＊＊＊＊…

木魅・天狗・幽谷響・山姥・山童・犬神・白児・河童など。

※ふざけています。もう一度言います、ふざけています。悪意は一切ありません。どうか怒らないでください。そんなふざけてないじゃん、と思った方も、怒らないでください※ 文明開化から…

Twitter上でみつい(@Ehu08lixjYEIXde)さん主催の自主企画『#一反木綿短編企画』参加作です。（カクコン参加許可済み） 【あらすじ】 　とある時代のとある日没…

人間きぬは、天狗の妻である。 記憶もなく、傷だらけで山中を徘徊していた折、義真――通称天狗先生に助けられたのだ。 程なくして二人は夫婦になり、山を下りて帝都へと向かう。 きぬ…

ちひろはたまに予知夢を見る事が出来る。 ある日見たその夢に従って山に入ると、彼女の前にひとりの少年が現れた。 少年は自分の家に伝わる古文書を解読して山に来たらしい。 その山で何や…

平安時代末期、武者の世になりつつある日ノ本の闇に生きる木ノ葉天狗の白狼。彼は西海からの帰り、誤って別の山に入り込んでしまう。そこで彼を迎えたは、山に棲む鬼ども。場違いな天狗を交え…

村の奥の山には天狗が住んでいる。 その天狗と少年の交流。 KAC2022　第５回　お題「88歳」参加

一家心中を果たしたはずなのに、なぜか白夜だけが目覚めた。 慌てて家族の後を追おうとしたけど、切っても切っても傷が塞がってしまう。 白夜は半妖として生まれ変わってしまったのだ。 そ…

流れ者のホステスが寂れた町で出会ったのは、天狗と呼ばれる若者だった……。 ＊ 山新文学賞、準入選作品。