「チグハグ」を含む小説

　誰が呼んだか暇堂。 『悩みは万（よろず）引受けます』 　そんな貼り紙と口コミだけで、案外と人はここを訪れる。 　都会のはしっこの吹きだまり。雑居ビルの一室で、今日も静かに時間を…

ミステリ評論家の男が殺された。容疑者として挙がったのは三名。犯行現場の自宅書斎では愛用のパソコンが起動中で、仕事中に被害に遭ったらしい。その証拠に、パソコンにはワープロソフトで作…

相馬　諒と横山　瑞稀は幼馴染。体の大きな諒と小さな瑞稀の身長差は20センチ。見た目と違って性格もチグハグな2人。瑞稀の告白をきっかけに長年の両片思いをお終わらせる事に・・・幼馴染…

　放課後いつも図書室で本ばかり読んでいる、みかげ。 　金髪ヤンキーで何かと素行の悪い、なつみ。 　ある夜、みかげと出会ったなつみはそれ以降、みかげを『推し』と称して構い始める…

とある地方都市。 その端にある所謂“自称”進学校の公立高校に通う2年生の清水健太郎は背が高く、がっしりとした体格ということもあり校内でも一際目を引く存在だった。しかし、その体躯に…

このままでは魔王リリスとの最終決戦で勇者たちは敗北してしまう。 これまで俺——エニシダは、勇者たちを裏からこっそりと助けてきた。 しかし今回ばかりはどうあがいても歴代最強の魔王と…

初めての方は初めまして。 久しぶりの方はお久しぶりです。 パパ上こと、ともはっとと申します。 これは私が何十年と前のことをふと思い出した一瞬のお話。 それはある日の我が家の…

　辺境伯の跡取り息子として領地で暮らしていた俺――チューヤ・ベラニラキラはとある事件のせいで父親ジョーヤと初恋の吸血鬼ヘラから逃げるようにクレオメドリア王国学院の魔術学科へと入学…

受験に失敗し、第二志望の大学に入るも馴染めず『大学不適合者』となった的野悠生。 昔の自分を思い出すべく、夏休みを利用して母校の高校に制服を着て潜入してみた結果、そこで小悪魔系女子…

※こちらの作品は更新停止しました。 エピソードごとに短編としてまとまった短編連作としては楽しめる作品になっていると思います。 聖騎士団で訓練を続ける見習いたちの中でも、圧倒的に…

本を買いに行ったついでに目覚まし時計を買ってしまった。しかし、その目覚まし時計にはとんでもないオプションがついてきた。異世界生物と、うだつの上がらない青年とのチグハグなコミニュケ…

巨大情報都市【S-O-W】へ単身上京した電脳少女織部わかばだったが、いくら探しても希望の職は見つからない。ワラにも縋る思いでたどり着いたのは……都市最大の禁職【逃がし屋】だった？…

　雪の中からの奇襲によって射抜かれた檜佐エリカの機体。諦めに反して本人の肉体はまるで外傷を負っていなかったのだが、彼女の乗機に残留した戦闘プログラムとしての「人格」はいつしか消去…

来たれり三月三日の桃の節句。 山の神に【花子】差し出されよ。 五十年に一度の、契りの日。 ※前日の3月2日に深夜ハイテンションで書いたものです。チグハグでなぜか恋愛にな…

『詠目』の不調を訴えたカタリがカクヨム本部にあるラボを尋ねると、そこには彼の先代の詠み人シトナがいた。彼に目を換装してもらったカタリは中東の少年にカナダの少年の物語を届けに行った…

〈ストーリー〉 「くっくっく……さあ、ヤス。私が男に慣れるための練習台になるのです……！」 生身の女子に性欲を抱けない男子高校生ヤスが同人即売会で出会った憧れの絵師ヨミさん。その…

長い眠りから目覚めたとき、既に心と体はチグハグになっていた。 「心」が自分なのか？ 「体」が自分なのか？ 元の自分に戻るため、清宮環はあやかし退治の道へと足を踏み入れる。

今まで彼女が出来たことがなかった、押野輝明(おしのてるあき)は、高校入学時から片思いをし続けてきた石井一乃(いしいいちの)に告白をした。結果は成功。 しかし、付き合い始めたものの…

ちょっぴりネクラで自堕落な女子中学生「桐鳥 沙ひ子」は、ある男の子に一目惚れ。そんな彼女が恋心を満たすために選んだ方法は合成写真〔コラージュ〕だった……！？ 会話ほぼゼロで進むコ…

彼女と出会ったのは高校の入学式の日だった。 教室に舞い込んできた桜の花びらを拾う俺にその人は箒を渡してくれた。 ありがとうと感謝をした俺を彼女は嘲笑った。 ――キミ、身長低いな…