「ばいばい」を含む小説

彼に別れを切り出した。 とっくに色なんかなくしていたことにやっと気づいた。 私が求めているのは灰色だけだ。

映画も音楽もアニメも、すべてを「倍速再生」で視聴する主人公・ショウ。彼の口癖は「それってタイパ悪くね？」。　新卒で就職したMR(医療情報担当者)の仕事にはようやく慣れ始めたものの…

2023年11月22日、朝。我が家で愛されたミニチュアダックスフンドのチョコが空の彼方へと旅立った。 これは、長女の【わたし】が愛犬の【チョコ】を悼んで綴る物語。 ※本作品では…

遠いか近いかも分からない場所、私たちの外側、けれど地球の内側で、明日を刻んでいく。

夕暮れ時の公園で子供達が遊んでいる。 無垢な笑顔と何色にも染まっていない能力は、僕には眩しすぎた。 僕の中の黒い羊に導かれ、彼等を公園の片隅に追いやる。 でも、それがアクシデント…

「俺にとってきみは特別だけど、きみだけは、俺を特別にはしないでね」 そう言って笑った先輩はきっと、その言葉がどれほど残酷かなんて、気がつかないのだと思う。

負けヒロインを負けさせないために、ほんのちょっとのSFを。 全4話(予定)の短編です。

変わりたいと思えば変われる。新たにスタートを切りたいのならば、実現できる可能性はある。自分を変えたいのならば、成り代われ。始めの合図は１１から。

普段は、安定の仲いい３人組。だが・・・ある子には秘めた大きな野望があった。話の度に変化していく動向・・・・一体どこへ向かう？！　高校生３人組が魔法を通じ、奇奇怪怪な出来事に立ち向…

異世界転移を果たした少女「美月」が、二度と自分の世界に戻れないことを自覚して、世界に決別するまでのお話。

「この世界を救って欲しい」 　私が召喚された理由はそれだった。 陰キャ、オタク、独り言多めないわゆるイタい女の子リコはある日コンビニへ出かけた。未成年にも関わらず、人生に嫌気が…

妻に任せっきりで、まともに向き合ってこられなかった病床の息子。 その名前を呼ぶのがこんなに苦しいなんて、思わなかった。

私は母を愛していた。 愛していたから、二十五年間住んだ家を出る。※小説家になろうにも掲載しています

とある小さな村、そのすぐ近くの洞窟には、酷く恐ろしい化け物が住んでいた。 魔物が蔓延る世界、容易に他所に移り住むことの出来ない人々は、事ある毎に生け贄を差し出すことに。 そし…

八ヶ月あまり胎内で生きた我が子をモデルにした、ささやかなおはなしです。 ありがとう、ばいばい。

　この国《くに》は、商業《しょうぎょう》の国《くに》。有《あ》りと有《あ》らゆる物《もの》が売買《ばいばい》され、手《て》に入《はい》らない物《もの》などないとまでいわれている。…

けいちゃんはもう5さいなのに、ママのおっぱいを、さわらないと、ねむれません。

不治の病に侵されてしまった少女の話。 女の子同士の友情の話。 最期に少しだけ友人視点での話があります。 セルフレイティングは、一応、です、特に残酷描写は無いと思います。

　昔々、あるところに、とっっっっても強く（中略）、魔王としての仕事をこなすあまり婚期を逃した魔王さまがおりましたとさ。魔王さまと勇者の決戦の行方は――。 となるも、気が付けば2…

初恋を自覚した彼女は恋敵よりも行動が遅く、負けてしまった。 だけど、気持ちだけは伝えようとした。 関係が壊れても、話さなくなっても話せなくなってもよかった。 「好き」って気持ち…