「おどろおどろしい」を含む小説

生後半月の弟、健太がおどろおどろしい生物によって、川に引きずり込まれた。それは、過去、口減らしのための殺された赤子の霊が怪異となった存在だった。ノツゴとして私に憑いた健太の泣き声…

香与子（かよこ）は母に頼まれ、大学最後の夏休みを母の実家で過ごしている。 「裏の古井戸には気をつけえよ」 庭へ下りた香与子に、祖父はいつもの注意を口にした。 香与子もいつものよう…

12歳の美月は事故で、死の淵を彷徨い、有り得ない世界、何とも煌びやかで荘厳な極楽浄土と、悲惨極まりない地獄を体現する事になったのだ。 衝突事故に遭遇した拓也と美月は初対面だったに…

戦いの報せが新聞に踊る大正の時代。 幼い頃から、私には人に見えないものが見えていた。 十二の春、他人に憑いたそれを祓ったことをきっかけに、 両親に担ぎ出されて「憑きもの祓い」を始…

「餓鬼に喰われる」 そんな手紙を読まされたことがきっかけだったんです。 手紙に指示された場所へ行ってみると、そこには。。。 二十六年前の事件は終わっていなかったのだと雅美さんが気…

神々が生み出したサティファドゥーン世界……（ここは宇宙から星を見下ろす感じの背景で厳かなフォントの字幕でおねがいします） 神々に愛されし生き物たちは互いに協調し平和の世を謳歌して…

　気が付けば。 　外国の墓場のような、いかにもおどろおどろしい雰囲気を創り出す茄子紺色の夜空が包むその空間は。 　けれども、その色が全てを隠すわけでもなく。 　パンプキン色と言い…

あやかし、モノノケ、妖怪、幽霊。取り憑かれるなら何でもござれ。 兄と妹が、名も姿形も取っ替えて、あやかし蔓延る八百八町を妖刀片手に鬼退治。 近世じゃぱん風ライト時代劇ファンタジー…

魔王と勇者が、剣と魔法であまたの激闘を繰り広げてから1300年。​ 道具が進化し、魔法が消えてなくなった世界で、レナード・フットは『世界を統べる国』と呼ばれた大国、アラス王国の第…

中原で繁栄を誇る大夏帝国の都・大永安城。美しい庭園で知られる100万人都市は、宮廷の上空に造られた禍々しい塔に棲まう化け物、〈花嫁〉に悩まされていた。 美しい仙女のような姿であり…

リストの「ＢＡＣＨの主題による幻想曲とフーガ」を聞いて思いついたものです。こんな終わらせ方じゃ後が困るという終わらせ方をしていますが、悪気はまったくありません。リストの作品も、非…

　十三夜の晩に月明かりの下で影踏み鬼をすると、影の中から黒いおばけが現れる。 　おどろおどろしい見た目に反して臆病な一面があるというおばけの噂に、転校生の少年Yは興味を持つが、他…

登場人物…私 昔の子供の頃を思い出して…故郷での子供だった頃のはなし。 おどろおどろしい話なので、ちょっとした怪談を読んでいるとでも思っていただければ。 懐かしい故郷のお話

日々周囲に悪く言われ続けた少年はしらない場所に立っていた。 悪口を受け取り肉体を失った者が訪れる世界だというが死んでいる訳では無いらしい。 おどろおどろしい世界には言葉が悪しきも…

貳瑰洞怪《にかいどうかい》先生は、とても有名で人気のある作家だ。 作風はとても不思議で、この世とは思えない物が多いが、だからといっておどろおどろしいものではなくて、とても美しくて…

お前の手をよこせ。 お前の足をよこせ。 この話、誰から聞いた……? 全国の小中学生を震え上がらせた都市伝説、カシマレイコ、もといカシマさん。 彼女は人々の認知により生まれた…

　図書室には精霊がいる。 　 　僕のいる黒鳥中学は確かに精霊が存在する。 　精霊と言うより少女は幽霊の類いだろう。 　ただ幽霊と言われる様なおどろおどろしい何かは感じない。…

人々が浮島で暮らす世界で行われているレース「フライデー」。 フライデーの優勝チームに与えられるのは、貴族としての地位と家名。 大好きな人ととの駆け落ちのため、レイナ＝カータレット…

女王陛下が治めるとある国。その近衛騎士のお話。 下級貧乏男爵家の次男坊であるレイスは、難関を勝ち抜いて近衛騎士になったのだが、彼には実は切実な悩みがあった。 いろんなものが・・…