「妖怪/あやかし(？)」を含む小説

　可愛がられた思い出のない祖母の葬式で、イヤイヤながら父親の実家を訪れたあかり。 　楽しい遊園地の予定が潰れ、母にも叱られ、腹立ち紛れに古びた風鈴に八つ当たりしたのが運の尽き。幽…

花輪グループは世界的に注目されている日本の大手医薬品会社である。その重職を務める父親の息子、花輪剣が一瞬だけ透明人間になる。このことをクラスメイトが誰も口にしないのは、花輪グルー…

落武者の青年は、二人の童を助けたことがきっかけで、山奥で暮らす心優しい山姥と出会う。辛いのを辛抱して、人を想い、行動を起こすと花を咲かせるいう幸花の存在を知った。

なんてことの無い土曜日の朝。 いつも通り朝起きて、着替えて、ご飯を食べて学校に行く。 進学校が故の土曜登校をいつも通り愚痴りながら家を出る。 そんな土曜日の朝のはずだった。 …

隠世と常世の狭間＿ とあるなんでも屋を営む店主は人間たちの厄介ゴトを好む捻くれ者だった。 今日も今日とて面倒で厄介なコト探して御客の元へ向かう。 星色の長い髪を夜風に靡かせ今日も…

ある日、神社に合格祈願へと行った高良と凪。 そこで、高良は保健室の美人先生からもらったキーホルダーをなくしてしまう。　 仕方なく、凪も一緒に探していると目の前に、美人先生とや…

バスケ部のエース・岬七瀬（みさき　ななせ）は、ケガで部活を休むことを余儀なくされ、退屈を持て余していた。 ひょんなことから、古書店の店主・朽木堂（くちきどう）に声をかけられ、彼の…

主人公――那谷屋海人（なたにやかいと）の日常に突然変異が起きた。いつものようにバイトが終わって帰宅すると、「ぶぶぶぶぶべべぶぶぶべべべべぶぶぶぶぶ」と不気味な鳴き声をする謎の妖怪…

　単身赴任の父が家に帰ってきた。二十歳になった大学生の孝は、初めて両親の晩酌に付き合った。物心付く前から単身赴任だった父に将来への迷いを打ち明けたりして、ようやく会話が出来たと思…

『現在進行形変化（げんざいしんこうけいへんげ）』 現代社会に適応する妖怪たちを詠みました。 第２回カクヨム短歌・俳句コンテスト【短歌】ニ十首連作部門応募作品 ☆キャスト☆ 傘化…

隔り世に投げ捨てられた琳は、シロハンキと言うあやかしに助けられ、運命に導かれるかのようにあやかしの王の後宮に連れてこられた。そこでシロハンキの側仕えとして邁進するはずが、琳はヤヤ…

拙作「桜の朽木に虫の這うこと」シリーズに登場する架空の街・東京都朽木市（くちきし）。 九つのブロックにわかれるそれぞれの「区」の由来です。 ほかのサイトにも投稿しています。

とある山奥の温泉宿にまつわる、ささやかで愛おしい、人と鬼の子の物語

畏怖を纏い恐怖を紡ぐ古書店・纏屋書店が扱う本の中でも人一倍質（たち）も胸糞も悪い ４つ目の物語を今語ろう。 　闇を纏ったような大鴉。その幼児並に大きい鴉が飛び回ると人が消える。…

女は家事をしていればいい。学問など必要ない。そんな時代錯誤で権力を持つ父親の元に生まれてしまった主人公松雪良子。 親に言われた通りの人生を歩んでいたある日、不思議な雰囲気のクラス…

　最近車町、今で言う東京の港区周辺で発火元不明の火事が多発し、小さな騒ぎになっていた。ただ火事ならここまで噂として流れ移る事もないだろう。 　噂の元凶は青火とその火事で燃やされ…

―黒急須の中、孤独、我あり―。 　とある頃から変わった形をした黒急須の噂が、玄人の陶芸家、コアな骨董品収集家だった者の間で噂が立っていた。 （奇怪で怪奇な黒急須が回ってきたら…

「……わ、わたしたち、正真正銘の、敵になったってこと？」 　輪野村には、犬猿の仲である魔術師の一族、三日月一族と桜一族が暮らしている。妖怪退治の依頼を取り合ったり、決闘をしたりし…

人には見えない"妖"が見える少女、入舸沙月。 周囲の妖達は、沙月の事を「入舸の妖絵描き」「入舸の百鬼夜行」と呼び慕っていた。 沙月の家は、代々"妖"と暮らし、"妖"と"人"の境…