「死別（？）」を含む小説

人間世界を調査するのが仕事の旅客団長サルガタナスと、謎の美女イフェメーラの儚い恋物語です。 ※悲恋モノです。

　これは、夫クラウスが愛する妻アリーナへ送った、最初で最期の愛の手紙。 　

その昔、即興小説で書いたものです。 お題：「深夜の病院」で登場人物が「約束を破る」、「冬」という単語を使ったお話を考えて下さい。

心は余るほどにあった。 足りなかったのは時間だけ。 私は貴方とあの庭で語り合い、笑い合い、唇の味で食べたものを知った。けれど結局、誘惑はかわされてばかり。 そうしてあなたは最後…

交際五年で、結婚も目前だったある日、婚約者が死んだ。 マンションの隣の部屋が火事になって、そこにいた子供を助けに行って。 その子の親でもないのに。 そうして、結婚式の前日、…

我儘な姫として軽んじられるクララベルと、いわくつきのバロッキー家のミスティ。 仲の悪い婚約者たちはお互いに利害だけで結ばれた婚約者を演じる。 ――と思っているのはクララベルだけで…

両親も家もない辺境の村に住む極貧民の少女「メモリー」には憧れの人がいた。悠久の時を生きる「エタニティ」という魔族だ。彼女はエタニティに世界の様々な事を教えてもらい、夢を膨らませて…

　普通の馬から変化した種族であるケンタウロス。そのうちの一頭である「私」・マトアカは、深く愛する番のアイビーがいる。しかし、アイビーは、馬だった頃の相棒の人間・ジャスティのことが…

シリーズ第四弾です。

ウミヘビのようでウミヘビでない、「龍」という海洋生物の飼育員の男の話です

死別ブロマンスにも第６回こむら川小説大賞に間に合わなかったのでお焚き上げします。

★全五章で完結 ★辺境暮らしから大貴族の家に嫁ぐことになった十六歳の魔女クリスティアナ。夫となるのは奥方と死別した十八歳年上の伯爵領主。領主の一人息子チェザーレはクリスティアナ…

第六回こむら川小説大賞に寄せて書かせていただきました。男二人で死体を埋めに行く話です。なお、この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではございません。

十四歳になったその日、私は全てを思い出した。 この世界が前世でどハマりしたバッドエンドオンリー鬱系ノベルゲーム「革命に咲くアマリリス」（略して革リリ）が舞台であることを… し…

「これ、異世界転生したって言うのかな」 トラックに轢かれて死んだはずの親友は、友引の日に夢に出てくるなりそう言った。

★エブリスタにて令和五年2/9新作セレクションに選ばれました★ 　人生は大なり小なり誰にでも苦労がある。あなたは生きることが辛い？　あたしは辛くて仕方ないの――魔法使いと人間が…

第六回こむら川小説大賞に寄せて書かせていただきました。生きることに行き詰まった男の独白です。一部、芥川龍之介「歯車」へのオマージュがあります。なお、この物語は法律・法令に反する行…

昭和二十年、夏。長崎の高等女学校の少女二人は、エス（少女同士の疑似恋愛）の関係にあった。戦争の終わりは近づいていたが、それを知らぬ少女らは、運命の八月九日を迎える……。「小説家に…