「山」を含む小説

【キノコ狩りのフェアリーリング】。それは少女エリンの一族を指す呼び名であった。 浮浪児の一族でありながら、国王の名の元に代々特権を与えられた特別な一族であるフェアリーリング。 そ…

小さな田舎町の北側に位置する久美木山。そこでは毎年、必ず首吊り自殺があることから「首吊り山」という不気味な名前で呼ばれていた。

受験が終わった時に何をしましたか？ 受験を終えたら何をしますか？ 忙しい時を抜けたなら、一息つきたいものですよね。 *** こちらの三題噺の前半部分に手を入れるとちょうど企…

喧嘩に明け暮れる日常を脱却するため、高校進学を機に古川町へと引っ越してきた霞河来人は、山の中のバルコニーにてある少女と出会う。彼女の名前は紅野梓。病的なまでに真っ白な肌と髪の毛、…

中学2年生の頃からずっと好きだった子が行方不明になって1年。 最後の目撃情報を頼りに山に登った古郡 大和(ふるごおり だいや)は足を滑らせて意識を失ってしまう。 目を覚ました場所…

たった一つの線で、世界が変わる。 化想操術師という仕事がある。 一般的には知られていないが、化想は誰にでも起きる可能性のある現象で、悲しみや苦しみが心に抱えきれなくなった時、人…

※以下のあらすじにはネタバレを含みます 京の都を警護する武官、源頼光(みなもとよりみつ)には鬼の従者がいる。渡辺綱(わたなべつな)、卜部季武(うらべすえたけ)、碓井貞光(うすい…

冬、推薦で大学への合格を受け取った少年は、受験勉強が本格化する前の習慣に倣って地元の山へ二輪で漕ぎ出した。以前と同じようにショルダーバッグに荷物を詰め、以前と変わらない人々とすれ…

「もしも」 SF作品の多くは、この「もしも」をアイデアの出発点にしている。もしも、宇宙人が攻めてきたら。もしも、時間旅行ができたら。もしも、世界に自分一人だけとなったら。もしも、…

ある日、羅温 蒼空（らぬく そら）は学校の友達と山登りに行っていた。 それは、願いが叶うというノートの伝承を聞いて「みんなとずっと仲間」という願いを書くため。 しかし、この山…

お転婆令嬢、エバ・ヴァレンシュタインは、貴族令嬢としての生き方に辟易していた。 野を駆け、山を駆ける平民の子供達に憧れ、冒険者という職業に強く惹かれていた。 そんなお転婆令嬢が…

魔物が跋扈する剣と魔法の世界…。 4つの国家が覇権を争う騒乱の時代…。 主人公の"シノ・ユーリス"はとある田舎の普通の村娘として平凡に暮らしていた。 ある日、育ての親とも言える村…

山の麓の村で暮らす少女モイ。 村は結婚式の準備で忙しい。 もうすぐモイの大好きな人が結婚する。 少女の失恋と幼馴染み。 ※直接表現ではありませんが、狩りや動物の解体についての…

山に住まうとされる、神とも鬼ともつかぬ山神。 山神に願えば、憎い相手を呪い殺すことが出来るという。 村に住む弥一は、山神の呪いを利用して憎い相手を殺すのだが……。

とある竹林で起こった殺人事件。独自に捜査をする所長と新米警官・高野は真実にたどり着けるのか。様々な思いが交錯する事件をどうぞお楽しみあれ。 ちなみにあなたは、たけのこ派？きのこ派？

※新人賞応募候補の作品のため、反響に応じて続編を投稿 高校一年生の頃に強姦被害にあい、以来、男性と接することが出来なくなった少女——夜空——。 ある日の早朝、おもむろに出向いた…

　西暦二千年も半ばに差し掛かる頃、日本には予想より早く、超高齢化の波が押し寄せていた。六十歳以上の老人が約二人に一人となる異常事態。若者が老人を支え切れない現実が誰の目にも明らか…

初心のころの作品で、処女作『友達を殺した』、出生の本懐作『九月の葬奏』に次ぐ３作目。 雲取山登山と遭難をモチーフにした恋愛もの。 商社の主任、梶原芳樹とその後輩たちで、斉藤了祐と…

若い頃、老人を老害とバカにしていた自分は、今やすっかり老いて新たな若者から老害と罵られる立場になった。 孫娘や若者たちとのすれ違いだらけのやり取りにウンザリしていたとき、衝撃的…

とある日に夜風新也はダンジョンを見つけた。 彼は学校社会で言われるカーストの真ん中に位置し、可もなく不可もないような人間だった。 そんな彼は学校が終わったあとでいつも必ず行う日課…