「奏でたい‼️」を含む小説

【長編】 シキラク、それは天子に捧げる供物。 美しい音と色を紡ぐため、選ばれた少女たちは器（うつわ）を奏で続ける。 『共感覚』という祝福された才を持つ十三歳の少女、ケイカ。 友…

ドラゴンクエストの主人公に名前はない。 主人公はいつだって「あなた」であり「わたし」なのだ。 小学生の時に、従兄弟にもらって初めてプレイしたRPGがドラクエⅣだった。 ドラクエ…

　一台の車が水溜まりを弾いた。 　バス停のベンチ。それを覆う屋根の上で、踊り跳ねる雨粒が子気味の良いリズムを奏でていた。 　――やっぱり、雨は嫌い。 　六月のとある日。僕が…

思いがけない奇跡のような出会いの事を『邂逅(かいこう)』と呼ぶらしい。 あの時、何の前触れもなく私が『その存在』と出会い、共に音を奏でた事は、まさにそんな言葉通りの状況だったのか…

人が滅多に来ない音楽室で昼寝をしていた結菜。目が覚めた彼女の耳に届いたのは美しいピアノの音色。ああ、このままもう一度眠りに――そう思った瞬間、それまで流麗だった音がいきなり外れた…

　水泳部に所属する速水大海（はやみひろみ）には忘れられないトランペットの音があった。金髪の女性が奏でた金色の音。その音を探して大海は第三軽音楽部所属する幼馴染の城鈴葉（じょうすず…

ロミニアホルン角音女学院。 そこは、角人と呼ばれるツノの生えた13歳以上の少女たちが在籍する学校。 角人とは、角笛で力もつ音「角音」を奏で、超常現象を起こす者達のこと。 そ…

「先生、すみません。自分も部活辞めます」 高2の夏、空中分解した吹奏楽部から離れて約10年。 立派(？)な社畜に成長した中林 旭は、かつての自分の相棒だったベースを再び手に取…

本屋で働く本が大好きな、藤原琴音（二十二歳） ずっと憧れている人はいつも本を買いに来てくれる落ち着いた雰囲気を持つ、黒崎怜司。 人見知りが激しくて、恋愛経験もない琴音が怜司の…

昔々、イタリア国のクレモナという街で、夕陽のように紅く輝く、美しいヴァイオリンが造られた。そのヴァイオリンは“ストラディヴァリウス・メシア（救世主）”と名付けられ、幻想的で、きな…

チリーン。 心地良い音が部屋中に響く。 具体的にどう表現していいかわからないけれど、何か良い。

音楽が常にある人生ではなくって、人生が音楽そのものの女の子。全てのことを歌で伝える彼女は出会う人すべてをー通りすがりの人ですらー救う。 メル。 ミュージック、奏でてよ

第一次世界大戦の終わらない世界にはひとつだけ奇蹟が実在した。その名はエーテル機関。聖歌隊の少年たちが奏でるテルミンが最強の翼を顕現させ、バトル・オブ・ブリテンの空を翔ける。けれど…

舞台は架空――否、異なった道を進んだ19世紀の世界。 西に君臨する大英帝国、北を統べるロシア帝国、そして東を制覇したジャムシード帝国の三大国が覇権を争っていた。 大英帝国王立遣奏…

　緩やかに朽ちていく工場の廃墟、折れた鉄骨、赤錆、夏の喧騒。 　絵の具の鯨と啼きやまないヴァイオリンの弦。 「僕はここで絵を描いてるんだ。なんの意味もない絵を描いている」 　…

世界は巨大おちんちんに蹂躙され、文明は破壊された。 生き延びた人類たちは、巨大なおちんちんの目(はないけど)から逃れるように暮らしていた。 そんな中、主人公の海夏弥《みかみ》は、…

ドジでおっちょこちょい、でも毎日頑張る吹奏楽部の男子部員が、幼馴染と約束をした。 吹奏楽コンクールで『金賞』を取り、地方大会進出を果たしたら、伝えたい事がある、と。 自分の正直な…

　画期的なコンピュータ革命が起きて数年後、ＡＩ開発競争のトラブルにより暴走したＡＩが、人間に宣戦布告。その戦いの行方で人類の未来が決まる。ＡＩが提示した勝負方法は知的遊戯で、ルー…

（性描写があります。不快な方は閲覧をお控えください） エリック・サティーのジムノペディは、シンプルですが奥深い名曲です。 https://www.youtube.com/w…

一人一人の夢を追う物語が毎日奏でられている。その中でたくさんの想いや葛藤と生きている。そうして生まれる孤独な独り言集(笑)。抽象的なものが多いので、いろいろ想像しながら楽しんでく…