「「ファンタジー」または「幻想」」を含む小説

ヤングケアラーの玲奈は、苦しい思いを抱えながらそれでもなんとか穏やかに家族との質素な日々を過ごしていた。ある夜のこと、不思議な美少女に出会い、夢を叶えてくれるという魔法の鏡を手渡…

人類未踏の地、惑星最後の秘境。 見果てぬ地。 そこへ挑む男達の、果たすべき約束があった。

なんとなく、職場に戻りたくない。 会社員の根岸加奈子はオフィス街の片隅にある公園のベンチで、一人うな垂れていた。 そんな彼女のもとに、不思議な老人が現れ「そのベンチに座っている…

北に棲まう狩猟一族・角族の新たな当主となった韃拓《ダッタク》はかつて結ばれた水と石の同盟を更新する為、相棒の瑜順《ユジュン》や仲間たちと共に使節団として泉国・一泉国へ旅に出る…

体が腐食していく原因不明の奇病に冒された男は、ある日見慣れた街並みの中に不可思議な鋪を見つける。 店主を名乗る美しい青年の手の甲で、一匹の清楚な蝶が羽ばたいている……。 202…

頭と記憶を失った少女ロサ。 ゴミ捨て場と呼ばれる薔薇の地下牢で目覚めた彼女は自分と同じ頭のない猫に助けられた。 猫から頭を奪ったのは城主である首刈り女王だと知らされたロサは頭と記…

モノの行方のお話です。 ※作中にて一箇所言葉の誤用というか、本来の読み方や意味とは違う使い方をしています。賛否あると思いますが、意見をくれると嬉しいです。

――今日もまた、神秘と幻想が死んでゆく。 日常の風景に霞むファンタジー。そんな幻想を描きつつ、どこまでも現実を知らしめる夏にぴったりな風情の純文学の短編です。

#文披31題 に参加の140文字の読み切り掌編小説を、のんびり収録します。 エッセイのつもりで書いてみようとして、ファンタジーやいろいろな姿になりました。 7/1-31までの31…

第43回横溝ホラーミステリー大賞一次選考突破作品 朝、足元に気付かずに、蛾を踏み潰してしまった。 白く丸々と肥えた、雌の蛾だった。 それからというもの、女子大生の樹（いつき）…

記録的な猛暑が続いた夜、マンションのエアコンがダウンした。 やむなくベランダの窓を開け放った部屋に月の光が差し込んでいた。 朦朧とした意識が溶け落ちそうな深夜、玄関のドアを開け…

夢とも現ともつかないような、不可思議な短い話。140字程度の一編をお楽しみくださいませ。

『灰の病』が地上を滅ぼし、生物は空の楽園へ逃れた。 種を守るため『合成獣』となった彼らはやがて、知識を失い争った。

少し気が強いだけのごく普通の華奢な少女（口が悪い）とつんつんしてるけどなんだかんだ面倒見が良い魔法学生の狼獣人（口が悪い）の、二人だけの物語。 気が付いたら異世界に迷い込んでし…

能登香月はクラスでもあまり目立たない生徒だった。「留守番の小屋」と呼ばれる怪しい場所を訪れた彼女の中で何かが目覚めていく。

世界に、まだ人のいない、神さまと妖精だけが住んでいた頃のお話です。

　――少女は人々の想いをのせて、「ソラ」を目指した。 　どこか遥か遠くにとある星が存在していた。その星では身分と階層が区別されており、身分の高い者は地上に住み、低い者は地下に…