「昔から」を含む小説

〈あらすじ〉 １１歳の秋。みっこが初めて学校を無断早退した日。 季節はずれの蝶とライラックの匂いに誘われるままに彼女は不思議な世界に迷い込む。 ソーダ水の空。鏡に飲み込まれた国。…

アマゾンに走る一本の赤茶色の線。その上で自転車を押す。 汗も乾いて塩になり、足も砕けそうな今、寝る場所をどうするかと傾斜２０パーセントを越える坂をただ進む。 技術も、知識も言葉も…

昔々、罪人達は穴に落とされた。ただ、穴の底で生き抜く術を身につけた罪人達。 ある日、彼らの子孫である主人公は、穴に落ちてくる白い手紙を拾う。 そこに書かれていた驚愕の内容とはーー

黒に近い濃い色であればあるほど、魔力が強いといわれ尊ばれる世界。 『聖爵家』と云われる癒やしの聖魔法を唯一血縁継承可能である、貴重な公爵家『クレイドル家』の嫡男として生まれた『ラ…

日々つらつら考えてる事とか昔のこととかつらつら書いてみる。 セルフレーティングは、とりあえずつけとく。多分何もない。すまんあった。 なお、淑女な乙女や繊細な男子は読まないほう…

今日、俺のクラスにやってきた転校生は、男子のように襟足を刈りあげたショートカットの、女子のように可愛い顔立ちの、学院指定の学ランを着た小柄な少年（？）だった。 いや、ここは歴(れ…

ある日、国道沿いの古本屋にアダルトグッズを買いに行くと言い出した美咲。元々大学の先輩後輩で、今は美咲と交際関係にある悠斗は、気が進まないながらも美咲と二人で国道沿い書店のアダルト…

その昔、揚子(ようず)の里の市で高風(こうふう)なる男が酒を商う屋台を出しておりました。 彼の屋台には毎晩のようにやってくる不思議な客がいました。 その客は、高風の屋台で一番強い…

「昔の話だ。俺は麻薬を作ってた」 ゲーム『SIFU』にインスパイアされた麻薬を作っていたある男の声。 編集:葛西祝

小さい頃から幽霊を視ることができた、皆元美子。 しかしそのせいで周りからは気味悪がられ、中学校ではぼっち。 そんな美子が通う中学には、『七星』という暴走族のチームがあって、他の…

　昔から伝えられているお話がある。森の中に迷い込んだ人は誰も知らない村に着くことがある。その村はあらゆる種族が共存しており、争いの無い、理想の村である。また、その村には村長と呼ば…

昔のことだった。 プロトン大陸というところに、ライト王国という国があった。 大陸は豊かで、その平和は永遠に続くと思われた。 しかしそこへ突如、悪王が現れた。 悪王は魔物を従え大…

　ここは小さな村の隅っこの、丘の上にある小さな郵便局。配達人の少女ユナと、飛竜のシエルが暮らして働く竜の郵便局。手紙に新聞から出来立てのパイまで、積める物は全部届ける、なんでも郵…

誰をかも　知る人にせむ　高砂の　松も昔の　友ならなくに 　　　　　　　　　３４番　藤原興風

　我が家にはわたしとわたしの両親、そしてもう一人住んでいる。 　彼はわたしの彼氏で恋人で婚約者で……そして神様だ。 　わたしの家が建つ土地に、昔から祀られていて、その存在を忘れら…

結婚して二年、会社員の優介と妻の優菜との間に女の子が生まれる。協力して子育てする日々、徐々に成長する娘の性格は昔の妻にそっくりでそれはまさに……？

2003年〜2010年(HP内で連載していたものです。ﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝ)過去に雑誌で紹介されました。(遠い昔) いつからか居た『私』の中の『あたし』。あたし『モモ』は夜の街を徘徊…

大学生の洋太郎は、自分が民俗学を志すきっかけとなった祖父母のもとに、夏休みを利用して帰省した。友人の純とともに久々に帰った町はあの頃と変わらず空気が冷たく澄んでいて、都会の喧騒か…

納税とか書いてあります、６月に書いたものです。 街の地域の薬局に勤めてから、久しぶりの出張です。 サラリーマンの頃はよく行っていたのにな… 帰りの新幹線の中…なんか涙が流れてき…

人が死ぬ時誰だって何も出来ないさ。 その時はいつだって平等にある。俺はそれが少し早く来すぎてしまった。それだけだ。 昔、千の時を巻き戻して世界を再構築する男がいたそうだ。そいつ…