「振る」を含む小説

【笑わない処刑人】なんて物騒な異名をもつ少年も気がつけば凡人になっていた。８年間引きこもっていたらしく剣を振ることすらままならない。 しかし、そのことを知らない伯爵は 「学園に…

無くなりかけのチューブを振る度に、 空っぽのはずだった中からは、今日も綺麗な色の歯磨き粉が現れる。 どうしてだろう。 なんでだろう。 これは無限を感じることのできる、一瞬の出来…

大きなエンジン音が聞こえる、思わず耳をふさぎたくなるような轟音 「オヤジ！　頑張って！」 「オー頑張ってくるぜ！」 　隻腕の男がこちらに手を振る、彼らは船乗りだ、海が…

フリーターである前田かけるは重度のパチンコパチスロ依存症であった。 今日も意気揚々とパチ屋に向かうが結果は惨敗。 金もなくなったし新たにバイトを探すかけるであったがそこには謎の求…

　男爵令嬢であるエイラ・ロクサはとあるお茶会に呼ばれた。そのお茶会は、王子と王子の婚約者である公爵令嬢が主催するお茶会だった。 　エイラはなぜ呼ばれたかわからないが、断るわけにも…

　戦争の真っ只中、旅をする青年がいた。自由気ままに、今日が良ければ明日は知らないと、何者にも囚われずにただ毎日を謳歌する、それだけなのだと。 　だが、青年は見てしまった。 　…

　リオネルは幼い頃に誘拐され、闇の組織（リトス・ペトラ）によって魔石を埋め込まれた。魔石は魔族から採取したもので、上位の魔族ほど力が強い。魔石を埋め込まれた人間は適合すれば強大な…

生まれ持った被虐体質である杵柄孝多（きねつかこうた）は、今日も不良に目をつけられイジメられている。しかし当の本人は辛いとも思わない。彼らの責めはあまりに幼稚で自己満足の域をでない…

名前で子供の頃から女子と間違えられた、柔道最強少年が、性別を間違えられて、転校先の学校では、女子高生として学園生活が始まる。柔道の全国大会、三年連続優勝を目指すものの、三年目は、…

電シャ 逃げる、私は逃げていた 鼻からは 私が先ほど、ぶつけた時に、血管でも切れたのだろう 呼吸の邪魔になるような 鼻血が、漏れだし 口に入り ぽたぽたと 顎から落ちるのを感…

　惚れた相手から「安定した仕事をしている人が好み」と言われ、冒険者を引退したアッシュ。 　彼は国内最大手の武器商人ギルドに、営業職として就職した。 　ただ彼は冒険者時代、あまり…

「お前のようなブスが王庭に存在することこそが罪なのだ！」 絹織物のような美しいバイオレットの髪をした少年は、くすんだ黄緑色の髪の少女を突き飛ばした。 運悪く、少女の後ろには池が広…

遠くから山道を登ってくる車に向けて、両手を大きく振る。「すみませ〜ん、すみません！」。男が小さく跳躍のような動きをすると、車は目の前に勢いよく止まった。アスファルトの摩擦音が響き…

こちらは、ほとんどギャグです。 妄想もかなり癖強めなのでどうかご理解の程よろしくお願いいたします_:(´ཀ`」 ∠): ちょいちょい恋バナもございます💓と言いますか、途中からイチ…

　絵を描くって、どんなだったか。わからなくなった僕の前に現れた一匹の猫は、自分を描け、と尾を振るのだ。

　オーサコ＝ヨーイチはＶＲゲーム『ラストダンジョンオブプライド』のプレイヤーだった。 　彼は対戦モードであるアリーナのチャンピオンだったが、その戦法から観客に嫌われていた。 …

「今日はあのお金、持ってきた？ あと君だけなんだけど」目を伏せ、首を横に振る。姫川さんの怪訝な顔は見なくても分かる。その後ろで、一軍のクラスメートたちが僕に小声で難癖を飛ばしてい…

親同士の再婚で家族になった、レナード、ウイリアム兄弟とフランシス。 やがてレナードはフランシスを一人の女性として愛するようになるが・・。

むかし、昔、あるところに。一人の美しい娘がおりました。 高貴な姫に勝るとも劣らない美しい娘に、街中の男達がぼうっと見とれ求婚しますが、彼女はどんなにすばらしい偉丈夫でも首を横に振…

「第五回こむら川朗読小説大賞」に参加しています。 戦場だろうとどこだろうと、ふたりぼっちだと思ったらふたりぼっち。そんな感じの話です。 ルビを振るのも、括弧で括るのも、傍点を打…