「怨霊に」を含む小説

飛鳥時代の昔、トカラの国ーペルシャからやって来た姫がいた。彼女は美貌ゆえ、貴族たちに次々求婚される。そして幾星霜、菅原道真の孫、文時は亡き祖父を失脚させた藤原をなじる小説を書き、…

本日は１２月３１日——今年が終わりを迎え、まもなく新年がやってくる。 病沢光博は大晦日の夜に近所のコンビニエンスストアに買い物に出かけた。 カップ麺の蕎麦に買いに来ただけなのに、…

信州燕岳の中腹の神社に女性がひとり棲む。彼女は巫女舞で悪霊や鬼を祓う家業を営んでいる。孤高の生活から彼女の周囲に能力者が集まり始めた。彼女らに敵対する最凶の魍魎が現れ、巨大な力を…

　結良（ゆら）は小学六年生の女の子。夏休み前におばあちゃんの家に引っ越して来たばかりで、まだ友達がいない。 　ある日、蔵の中で倒れていたおばあちゃんを発見。救急車を呼ぼうとしたと…

【あらすじ　800字程度】 大国ペラは、川向うに小さな島を抱えている。名前は『死の島』。死者の魂を集めて供養する葬送人の居住区である。 葬送人トトは、深夜のペラの街中で彷徨ってい…

『八咫烏』。それは、古より日ノ本を守るべくして創られた秘密組織。 その八咫烏に在籍する士門紅葉は、安倍晴明を祖にする一族の分家に生まれた。 普通の女子高生として生活する彼女の真…

呪術師の一族に産まれた月子の人生はとんでもなく詰んでいた。一族の崩壊と共に産まれた時から決まっている運命は、17になる日に贄として仇の一族の屍人形になること。 そんな彼女を救った…

幼なじみの男が、俺に頼み事をしてきた。でも俺は、何もしてやれないし、手を差し伸べるつもりもない。自分で解決してくれ。

　ある男性がびわこ展望ホテルの7階の部屋の窓を突き破って転落死した。その男の妻はその1か月前に琵琶湖で溺死していたが、実は保険金殺人だったという。自殺か事故かあるいは他殺かがわか…

この世界では『紋章』を身に宿すと魔法が使えるようになる。 異世界の伯爵令嬢リディアへと転生した私は、本来ならば人生で一度きり、それも神殿で厳かに入れるしかない紋章を、私自身の分身…

　時は長禄二年（一四五八年）、安房の国（千葉県南部）、里見義実の娘の伏姫（ふせひめ）は、愛犬の八房（やつふさ）と夫婦の契りを交わし、深山幽境に入る。 　そして里見家に祟る怨霊、玉…

月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。 家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。 彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。 近くの米軍基地で仲間を皆殺し…

▽あらすじ 　主人公は風町遥（かぜまちはるか）小学六年生。 　六年二組にはグループ同士の争いがあり、その中の大きなトップグループ一つと遥は日々戦っていた。 　ある時、友達数人と…

　怨霊や異界の神が跋扈し、それら化外が引き起こす祟りが災害として頻発する世界。 　霊を祓う「祓い師」の庚游理。彼女はただの地縛霊の除霊を「うっかり」古の邪神討伐にスケールアップ…

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終…

　あの世とこの世の狭間にある異界、怨霊街《おんりょうがい》。 　妖怪退治を生業とする人間や、妖怪達の間で噂されている、嘘か真か、京都の一条戻り橋から行く事ができるという、逢魔時に…

非道な殺人鬼・広縞（ひろじま）は、前代未聞の連続強姦殺人事件を起こした。 だが、その被害者の憎しみが呪いの怨霊と変わり。 彼は、霊に殺された。 然し、憎しみと怒りで強烈な悪霊…

海外から帰国した有名ギタリストが テレビ局の出演からもらったギャランティーの 封筒には、福沢諭吉の一万円札が詰まっていた、 それはすでに旧札になっている時代である、 どうして旧札…

ある日、小夜衣は自分の部屋で小火（ぼや）を出したが、放火の罪に問われ、あわれ火あぶりの刑になってしまった。この小夜衣の怨霊がたたり……。