「万人向け 怪談」を含む小説

全ては間違い電話からはじまった

どこかの会社の倉庫にマネキンがあった。

「もう一度、聞いてみてくれる？　きっと、その人は……」 冬の訪れを感じる11月、榛菜と晶は塾のクラスメイトに不思議な話を聞いた。 誰もいないはずの音楽室に幽霊がいて、ピアノを弾…

近所に心霊スポットができた。

真夜中の二時過ぎ、公園のベンチに行って”対価”を払えば、望む記憶を消してもらえる。 そんな噂が語り継がれる街の、一夜の物語。

わたしの学校にはこんな話がある。 「もしいなくなって欲しい人がいたら、その子の名前を書いた紙を笹船に乗せて枕元に置いて眠ると、翌日その子が行方不明になっている。お渡様がその子を攫…

郵便受けに心霊写真が入っていた。

俺のタクシーに乗ってきた女は普通じゃない

付き合って三年になる彼女、香織とともに初詣に出かけた拓哉。 香織のわがままに振り回されてばかりの拓哉は、彼女に別れ話を切り出そうと考えるが――。 彼女の”わがまま”に恐怖するホ…

人生に行き詰まった男が、故郷で死と向き合う話。 三題噺。 「一夜だけ流れる川」 「夕暮れに魂を捕らわれる」 「田舎天狗」

　心霊現象のあった実家からようやく脱出した私。 　引っ越し前に、絶対にあんなとこは選ばないと意気込んで物件を探した。 　２LDKで家賃６万円。 　駅からは少し離れているものの、…

私の学校に伝わる怪談「トンネルの菊子さん」 それは学校の裏にある古いトンネルに、女の幽霊が出るという噂だった。 クラスメイトから無理難題を押し付けられた私は、たった一人でトンネル…

最近まで、私の身の回りでは奇妙な出来事が起こっていた。 世間一般では、「心霊」、「怪奇」、「都市伝説」と言われている様なものである。 これまでに私は、家族や友人に奇妙な体験につい…

寂れた田舎町で、ある女性が訪れた店は、人の精神力 つまり「メンタル」を貸し出していた。

某動画投稿サイトに投稿されている、一本の心霊映像。 「その映像に出てくる幽霊の動きや場所が、見る度に違っている」 そんな噂が立ち始めると、再生回数は急増。 しかしその動画がどこで…

メイド喫茶でアルバイトをすることになった「私」は ラベルに「9」と書いてある制服を店長に渡される。 それを見た他のメイドたちは、何故か私を避けるようになり――。

オカルト仲間の友人が持ってきた「今までで一番怖い」と豪語する映像。 そこには卒業式の様子が映されていた。

うつ病になった僕が、経験したこと、思ったこと。そして、これから先のこと。 「どうすればよかったのだろう」「こうすれば結果よくなっていたのではないだろうか」など共感してもらえるとこ…