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2,155 作品
短い文字数とは思えない読み応えでした。特に前半と後半で展開が変わるところも、それが分かりやすいように後半の始まりが冒頭と同じ文になっているところも好きですごく引き込まれてしまいました。
一人称で話が進むのにはっきりと気持ちを表現するようなモノローグはなく代わりに、服を新調する、うんと掃除をする、芳香剤を置く、チラシを眺めるなどの行動だけでその淡い恋が表現されているところも、主人公の隠れた真意が反映されているような気がして大好きです。
君原藍
全体的に青春の爽やかな雰囲気と共に主人公の恋心が表現されていてとても感情移入できました。
特に“恋”や“好き”などの分かりやすい言葉は一度も使われずに、それでもはっきりと主人公の切ない片思いが読み手に伝わるところがセンスがあってすごいと感じました。
冒頭と結末で同じハプニングが起こるところも作品としてまとまっていて綺麗だし、前半切なかった分希望のある結末がより胸に響いて読後感もとてもよく大好きな作品です。
君原藍
作中に出てくる「蝶」が一体何を表しているのか。強いものなのか儚いものなのか、鮮やかなものなのかモノクロなのか。読み手によって捉え方が異なってくる、不思議で魅力的な作品に惹かれました。
美嘉
主人公が過去を思い返しながら葛藤や後悔を抱え、それを乗り越えていく姿がとても印象的な作品です。最終的に前に進んでいく主人公の言葉に自分もまた力を貰えた気がしました。
美嘉
テーマが決められた小説を書く場合、そのテーマの使い方を考えるのが小説を書く上での楽しみのひとつだと思うのですが、この作品は「一夜の過ち」というテーマの性質上どうしてもなりがちになってしまう使い方とは少し違っていて面白いと感じました。
ユウ
小説全体の雰囲気を作るのは文章の書き方が大きな役目を担うと思っているのですが、この作品はストーリーの構成や内容と文章の書き方が合っていて、すんなりと作品の世界観に入り込む事が出来ました。個人的に、雰囲気が好みの作品でもありました。
ユウ
小説の世界観やキャラクターを構築する上で、どんな言葉を使って文章を書くのかというのが大切だと考えているのですが、この作品は文章に使われている言葉は的確というだけでなく作品の世界観に合っていて、言葉の選び方が上手いなあと思いました。
ユウ
ダントツで好きな作品です。これまでの先生を大きく変える出会いと、どこまでも真っ直ぐなヒロイン。1番印象に残りました。設定もふたりの雰囲気も好きです。
映画館
リズムがよく、詩を読んでいるような気持ちで読み進められました。
雨が降る中、バスに乗車する光景が浮かんできます。
主人公の元カレへの気持ちもすっと心に響いてきて、とても共感できました。
むかつくのに大好きで、離れたいのに離れられない…そんな主人公の複雑な心境が、切なくも可愛らしく描かれていて素敵でした!
一ノ瀬亜子
季節の移ろいとともに変わっていく主人公の心情の変化が、情景描写と相まって心地よく伝わってきました。2人のコミカルなやり取りから、気の置けない関係性でありつつも、合間に見せるこれからの未来を暗示する様に、おや?と思わずにっこりすることがありました。冷たい冬の季節から、あたたかな春に変わるとき、もうひと段階進んだ2人の姿が予想できてよかったです。まさに王道の友達以上恋人未満を見せてもらいました。
映瑠
タイトルからして初めは秘密ってなんだろう?と考えながら読み進んでいたのですが、それが分かった瞬間、可愛らしすぎて口角が上がるのが止められませんでした。影を使ったある意味あざとい秘密に、彼が落ちてしまうのも当然だと激しく同意したいです。恋愛という垣根を越えて、尊さを感じてしまう、まさに"推し"との関係性を楽しませてもらいました!
映瑠
片思いの相手は”バスケ部所属の人気者で学年トップクラスのイケメン”という冒頭のフレーズで既にワクワク展開。と思いきや、”好きな人は親友のことが好き”という…とっても胸が苦しい展開で心がヒリヒリと痛むものがあります。青春真っ只中の二人のすれ違いは…とってもピュアで見ていて心が癒されるような、幸せな気持ちになれる、”キュン”が沢山散りばめられた作品でした。心温まるお話、ありがとうございました。
蓮水エヌ./N.
「好きな人の好きな人」はこの先どんなに自分が足掻いても”勝てない人”。とても胸が締め付けられるようなお話の中に散りばめられた主人公の淡い恋心が垣間見え、それがまたとても切なくて…。彼の前で平然を装うヒロインの奥ゆかしい姿に心が震えました。”勝てない人”という言葉の裏にはきっと色々な想いを抱え、その上で彼との時間を過ごしているであろう”私”が報われる日が来ることを願わずにはいられません。心が震える素晴らしいお話を、ありがとうございました。
蓮水エヌ./N.
報われない恋をしたことがある全人類に刺さる、抜け出せない沼感がめちゃくちゃリアルでした。テンポよく読めて、時々クスって笑えるのに、ちゃんと地獄。主人公のちょぴり毒舌だけど、強がってるわりに全然強くない、必死な感じが愛おしくて、可愛い。最後の一文で一気に切なくて、"頼む……報われてくれ……!"ってなります。正直、まだ祈ってます。
小鳥遊うた
まさに“浮気”というテーマど真ん中で、グサグサ刺さりました。主人公の感情の描写がとても細やかで、その揺れ動く気持ちがダイレクトに胸に響いてきました。まるで自分が体験してるかのような気持ちになれて、読後感も良かったです。主人公の感じた痛みが、読んでるこっちの胸まで蝕んでくるようで、読後もじんわり余韻に浸れる素敵な作品でした。
小鳥遊うた
読後感がとても心地よくて、美味しい物語でした。シリアスな展開だけど、ユーモアのある主人公。切ないけど、重くなり過ぎずに読めて、不思議と前向きな気持ちになれました。なんといっても後輩くんがあっぱれ。まさにタイトル通り。短編とは思えないほどトキメキが散りばめられていて、すっごくキュンキュンしました。
小鳥遊うた
選評
テンポのよい2人の掛け合いで仲良いことが伝わり微笑ましい気持ちになる分、その“友達の距離感”に主人公が焦れているのがすごく分かりやすくて好きです。
なかなか素直になれなかった主人公が最後で自分の気持ちを伝えるところも、それを受けたお相手の反応もわからないまま終わるのもこの後の展開を色々想像できてすごく素敵だと思いました。
君原藍